職場の「ムダ業務」を愛するダメ課長の3タイプ

「やってる感」と「手のひら無限回転」に全労力

・課内の会議でさんざん議論して決定した方針にもかかわらず、部長にひと言違うことを言われたら、あっさり転換。これまでの作業は全部ムダ。
・現場の事情を知らない上層部の“無理難題”“夢物語”な事業計画をあっさり受諾。自分はそれを可能にする腹案も何もないのに、「高い目標を掲げることに意味があるんだ」と、なぜか得意げ。
・お得意さんからの無理な納期の注文を何の交渉もなく受け、担当に丸投げ。無理だと言っても「もうできると言っちゃったから」と、撤回を求める糸口さえもつかんでくれる気配がない。「ボクはつねにお客さんのほうを向いて仕事してるから」って、それで間に合わなかったら、ほかならぬお客さんにものすごい迷惑をかけるのに。

このタイプがいるのは一般企業の中だけではない。保護者からのクレームをつねにそのまま講師に丸投げする学習塾の経営者や、クレーマーを駆除するどころか、パートさんに押し付けるスーパーマーケットの店主なども、「あなたは誤解している」「私と私の部下に落ち度はない」などの言うべきNOを、言わない・言えないイエスマン上司に含まれる。

権力に弱い、自分の出世にしか興味がない、上司としての能力が低い、理論武装ができない、気迫や覚悟がない――などが、こんなイエスマン課長の特徴だ。

「やっているように見える」ことが重要

【類型3】俺は頑張ってます! 保身タイプの「アリバイ課長」

仕事の成果よりも、「自分がいかに頑張って仕事をしているか」のアリバイ作りに汲々としている課長。部下への指示も、重要性や緊急性は二の次。「うちの部署はこんなに頑張ってますよ~」という証拠になるものを積み上げることが第一目標になる。

「やっている」かどうかより、「やっているように見える」ことが重要なため、アリバイ課長に率いられた部署の仕事は、形式主義・前例主義に陥りがちだ。例えば、こんな具合――。

・誰が見ても意義の低い会議をやめようとしない。むしろ、「どんな些細な問題もおろそかにせず、こんなに真剣に会議を開いている」ことが立派だと思っている。
・過去からの事業をやめることができず、ただ惰性で続けている。意義は低くても、アリバイ課長にとっては「何かをやっている」という名目が立つ。公共事業などにもありがちな事例。
・何か問題が起きたとき、問題そのものへの対処よりも、まずは調査報告書を作成する。むしろ、問題が終息していないにもかかわらず、報告書ができたことで一仕事終えた気になる。
・どんな報告でも、担当→係長→課長→部長→役員と、1つずつヒエラルキーの段階を上げ、記録を残しておくことにこだわる。
次ページ面従腹背という方法もある
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10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

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