「GAFAやめました」若者が離れ始めた根本理由 現地取材!歪められた「アメリカンドリーム」

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そんなニューヨークで、『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の著者、スコット・ギャロウェイ氏にインタビューする機会を得た。最強企業の徹底分析と、彼らがいる世界で生きる「心構え」を説いた彼は、終始、明快に、わかりやすく、GAFAの時代を、こう評した。

「GAFAはあまりに大きくなりすぎて、分割されるべき時をはるかに過ぎてしまったように思う。それぞれの企業が、全世界の市場の姿を変えてしまった。彼らの特徴は、『逆に年を取る(These companies age in reverse.)』ことだ。検索するたび、レビューを書くたび、インスタで投稿するたび、その価値は高まっていく。資生堂の乳液のキャップを開けてしまえば、ほとんど商品価値が失われるのとは正反対だ」

「今や、彼らは超人的な肺活量を持ったボクサーのようなもの。たとえば、アマゾンが小売業界でやっているのは、リングをダンスするように回っているだけだ。今以上にイノベーティブになる必要はなく、ただ相手(ほかの企業)が倒れるのを待っていればいい」

GAFAは「イノベーションの芽を摘む」存在に

GAFAのせいか、シリコンバレーの“神話”のおかげか、アメリカは雨後の竹の子のように新しい企業が次々と生まれ、イノベーションを次々と生み出しているイメージがあった。しかし、彼は言う。

「ビジネスメディアを読むと、すばらしいイノベーションとスタートアップの時代に生きているように感じるだろう。でも、年間の新規事業の数は、40年間で半分に減っているんだ。カーター大統領の頃は、今より新規事業が生まれていた。なぜ、新規事業が生まれにくくなったのか。その理由のひとつが、多くの起業家がGAFAと競い合うのではなく、彼らに買収してもらえるような事業をしたい、という認識を持っているからだ」

起業数の話、調べてみると、確かにそうだった。かなりの驚きだ。少しいい企業が出てくれば、巨額の資金でもって買収する。中に取り込み、うまくいかなければ、次を探す。結果的にアメリカでは、「上場企業数の減少」にもつながっている。IPOをするより、手っ取り早く多額の資金を得られる。

いまや、GAFAは、イノベーターではなく巨大インベスターでもある。そして、膨大な個人データを持つプラットフォーマーだ。彼らの作った「土俵」でしか、仕事はできない。

次ページアメリカの「若手起業家」はGAFAをどう見ているか
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