GAFAの躍進を支えるリバタリアン思想の正体

自由至上主義者のユートピアが現出した

『the four GAFA - 四騎士が創り変えた世界』には、アイン・ランドとその著書『肩をすくめるアトラス』への言及が2箇所ある。写真はアイン・ランド(写真:AP/アフロ)
「見よ、青白い馬が現れ、乗っている者の名は『死』といい、これに陰府(よみ)が従っていた。彼らには、地上の四分の一を支配し、剣と飢饉と死をもって、更に地上の野獣で人を滅ぼす権威が与えられた」(ヨハネの黙示録 6章8節)
「いちばんお金になる答えではなく、純粋にいちばんいい答えが得られるとユーザーが気づいたとき、それはまるでー聖書のたとえを続けるならー自分たちが道、真実、そして光を見いだしているような気がした」(スコット・ギャロウェイ著『the four GAFA - 四騎士が創り変えた世界』 第5章 全知全能で無慈悲な神 より)

「少数の支配者と多数の農奴が生きる世界」

アメリカの四大テクノロジー企業の光と影を、ニューヨーク大学のビジネススクール教授が書いた『the four GAFA - 四騎士が創り変えた世界』(原題:the four: The Hidden DNA of Amazon, Apple, Facebook, and Google)が話題を呼んでいる。そのタイトルどおり、本書では、これら四強の本質と、彼らがどのようにビジネスや暮らしを一変させてきたかが解き明かされている。

『the four GAFA - 四騎士が創り変えた世界』(画像をクリックすると特設サイトにジャンプします)

いまやグーグルで検索するとき、「この答えは誰がどうやって決めているの?」とか、「自分の本性がバレないだろうか?」など立ち止まることはほぼない。どこかの天才が、客観的なアルゴリズムによって最も正しい答えに導いてくれると信じて疑うことはない。

アマゾンのレビューで数百人ものレビューアーが良いと言うならきっと良い商品だろうし、アップルの最新端末は、他社製品は言うにおよばず、1年前の機種よりいいに決まっており、フェイスブック・メッセンジャーのない日々の通信も考えられない。

典型的とは言えなくても、ある程度、現代都市でスマホを持っている読者なら心あたりがあるのではないだろうか。

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