8歳児「パパの単身赴任」に本音を語った瞬間

子どもの本音を引き出す感情の研究とは何か

北海道に暮らす4人家族の内田家。仲のよい家族に訪れた最大の危機は、パパの転勤だった(撮影:江連麻紀)

家族会議をしていていちばん面白いと思うのが、子どもたちの中に広がる可能性の大きさに気づかされることだ。誰かにわざわざ教えてもらわなくても子どもはすでに「考える力」を持っている。小学生くらいになると、きちんと自分の思考を整理し、表現することだってできる。大人が聞く耳さえ持っていれば。

そして、きちんとその声に向き合うと、大人が子どもから教えてもらえることのほうがずっと多いこともわかる。自分たちの「苦労や感情を研究する」という方法で会議を続けている家族に、その効果について教えてもらった。

パパに突然の転勤辞令! 家族の反応は?

北海道札幌市内に自宅を持つ内田家は両親と8歳になる長男の幾望(いくむ)くん、6歳の長女いちのちゃんの4人家族だ。だが、現在、札幌で暮らしているのは、母親の梓さんと2人の子どもたちだけ。父親の健也さんは、この4月に転勤辞令を受け、旭川市で単身赴任をしている。

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健也さんが休みになる水曜と木曜の2日間だけが、最近の家族だんらんの時間だ。内田家のように学校に通い始めた子どもがいる家庭だと、単身赴任を選ぶケースも多いだろう。家族がそろわない日常は、幼い子どもたちにどんな影響を与えているのか。

内田家:家族構成
父:健也さん 母:梓さん 長男:幾望くん(8歳) 長女:いちのちゃん(6歳)
家族の課題:パパが単身赴任で寂しい気持ちをどうすればいい?

家族が離れ離れになって7カ月。私が訪れたこの日は2時間半かけて車を運転して帰ってきた健也さんがいる日だった。夕食前のひととき、「パパの転勤について」の家族会議をする様子をのぞかせてもらうことになった。

「じゃあ、幾望くんに始めてもらおうかな?」梓さんが言うと、小学2年生の幾望くんが元気にこう言った。

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