家族の対話で「ケンカする」「仲良くなる」家庭の差 家族での対話を楽しんでいる家庭の共通点

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「家族会議」のやり方は、家族の数だけあるけれど……(写真:Taka/PIXTA)
ある議題を立てて家族で話す「家族会議」のやり方は、家族の数だけあって、それが取材をしていてもおもしろい。家族の対話に、正解も不正解もない。だが、実際に家族会議をやってみようとしても、「うちではうまくいかない」「どう始めればいいかわからない」という声をよく聞く。
そこで、本稿では家族での対話を楽しんでいる家庭の共通点を『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密 ~一生ものの対話力を磨く』より紹介する。

大事なのは「議題」の立て方

家族会議は、ある議題を立てて、家族みんなであれこれ話すというもの。大人vs子ども、夫vs妻、兄vs妹といった、下手すると意見や考え方の食い違いがけんかに発展しかねないような関係でも、それぞれの考えを尊重しながら意見を交わし合うのが、鉄則だ。

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とは言っても、実際やるとなるとそれはなかなか難しい。

「絶対にこれを守らないとダメ」というルールなどは本来ないが、下手をするとせっかく家族会議を開いても「全然もりあがらなかった……」「楽しい時間になるはずが、けんかで終わった」「もう二度と家族会議なんてやりたくない」といった形で失敗におわりかねない(実は筆者の家でも最初はまったくうまくいかなかった……)。

ここで大事になってくるのが「議題」の立て方だ。

家族会議で何を話せばいいか、というのもよく相談されることの1つ。家族会議をしたいと思うには何かしら理由があって、解決したい「課題」があるはずだが、それを直接テーマにすると、うまくいかないことが多い。

例えば、子どもがいる家庭ならこんな「家族の課題」がよく聞かれるだろう。

・きょうだいげんかを止めるには
・家事をもっと分担してほしい
・子ども部屋の片づけについて
・朝の準備を早くするには
・ゲームの制限時間やルール
・夫の帰りが遅すぎる件

これらはどの家庭でもありがちな課題ではある。だが、これをこのまま議題にしたら、おそらく会議に誘われた子どもや夫は、その時点で参加したくなくなるはず。嫌な気持ちで家族会議を始めても、誰かが誰かを一方的に怒るか、けんか腰で互いの言い分をぶつけ合うだけで終わってしまいかねない。

では、どうすればいいのか。

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