そうこうしているうちに先のK氏からも「家族とロサンゼルスに引っ越すことにした」と聞いた。結果的にK氏を口説き当社に入社してもらうことになり、また別のきっかけで会うことができた現地でデジタル広告代理店
彼ら以外にも営業の責任者を採用したが、コスト的にも12万ドルほどで良い人材を見つけることができ、それはシリコンバレーの価格では15万ドルはするであろうことを考えるとよりリーズナブルであった。また採用の際に応募人数もサンフランシスコの2倍以上の応募があり、人材を見つけやすかったことも大きなメリットであった。
日系企業多いロサンゼルスで市場開拓
当社の場合はより可能性のある市場を求めてロサンゼルスに拠点を持ち、採用をし、チームを作ることにした。ロサンゼルスはもともと映画の都ハリウッドを中心に栄えた街であり、映画俳優や、エンターテインメント、ディズニーなどのコンテンツが存在し、それを制作しテレビや映画に流す、というエコシステムが成り立っている。
当然ディズニーのようにすべてを自社で制作する会社もあるが、基本は俳優の代理人がいて、写真を撮る会社、ポスター製作、CM製作、コンテンツ製作などそれぞれ専門業種として分業されている。
また企業数も多く、産業も多岐にわたるため、たとえばファッション・アパレルに強い代理店、車に強い代理店など特定ジャンルに特化したところも多い。その中で自分たちの強みを活かし、どの市場を狙うかを決めないとアメリカでは成功しないのである。逆に、しっかりと狙いと顧客を定められるほど多様性があり市場性も大きいと言える。
特にロサンゼルスは良くも悪くもデジタル化されている企業とそうでない企業のギャップが大きく、データ解析やデータの扱いに関するコンサルティングの市場が顕在化している。また、日系企業が多いことで自社の強みを活かすことができる。
私自身としては、これからはサンフランシスコとロサンゼルスを往復することになるであろう。しかしずっと憧れた世界最大のビジネス大国アメリカで少しずつではあるが、苦しみながらも信頼できる人を見つけ、チームを作り、採用や営業、戦略構築などに携われていることに大きな満足感を感じている。
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