トランプ大統領が記者に放った「一言」の真意 その英語フレーズ、マリオが使うと別の意味

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ここで大統領が言ったHere we go.は、どんな意味だと思いますか。アコスタ記者が「続けても構いませんか?」とわざわざ尋ねていますので、よい意味で言われたものではないと察しがつくかと思います。このフレーズ、ここでは「また始まった!」という感じで、「繰り返し起こる嫌な発言やできごとに対して、嫌悪感を表明する」ために使われています。もう少しくだけて訳すと、「またかよー」とか「またそれかよ」という言葉がピッタリくるかと思います。これはagainをつけてHere we go again.と言うこともあります。

Here we go. / Here we go again. (また始まったよ・またそれかよ)

トランプ大統領は、いつもアコスタ記者からされる質問や批判にウンザリしているのでしょうね。でも、わざわざ口をマイクに近づけてHere we go.と言う様子が嫌味っぽく、いかにもトランプ大統領らしいかもしれませんね。

映画やドラマでもよく使われる

この表現、日常会話でもよく使います。ですから、映画やドラマなどでもよく登場しますので、耳にしたらぜひトランプ大統領を思い出してください。

Here we go.が使われている映画をひとつ紹介しましょう。『タイム』というSF映画があるのですが、その冒頭の1シーンでこのフレーズが使われています。この映画は筆者が大好きな『ガタカ』という映画を撮ったアンドリュー・ニコル監督の作品です。SF好きな方には、どちらの映画もお勧めですよ。

親子の会話のシーンで、このフレーズは登場します。映画では「人間は遺伝子操作で25歳から年を取らなくなっている」という設定のため、親子なのにどちらも25歳の見た目という不気味さ。セリフもこの設定を反映したような妙な感じです。息子Willの役はジャスティン・ティンバーレイク、母親Rachelの役は、ドラマ『The O.C.』に出ていた、オリビア・ワイルドです。

Will: Happy 50th! (50歳、おめでとう!)
Rachel: 50… That’s right! (50歳……そうだった)
Will: Eh, 25 for the 25th time! (いや、25回目の25歳か!)
Rachel: Oh, I was sure I would have a grandchild by now. (もう、こんな年になる前に孫の顔を見せてもらうつもりだったのに)
Will: Here we go. (また始まったよ)
Rachel: Bella’s daughter is always asking about you. (ベラのところの娘さん、あなたに興味津々よ)
Will: Who has time for a girlfriend?  Besides, what’s the hurry? (ガールフレンドなんて作る暇ないよ。それに急ぐ必要もないだろ?)

「25回目の25歳」という謎のセリフはさておき、このシーンのような「いつ結婚するの?」「いつ孫の顔を見せてくれるの?」という親や親戚からの長期にわたる繰り返し攻撃、まさにHere we go (again).を使うのにもってこいですね。言われたことのある方なら、あの嫌悪感がきっと想像できるはず。ほかにも、友人や同僚などから、いつもお決まりのネタでからかわれてウンザリしたり、上司や先輩などが酔っぱらっていつものお説教を始めたりしたら、ぜひHere we go.と使ってみましょう。

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