まとめると、Here we go.には以下の3つの意味があると覚えておいてください。
① また始まったよ (繰り返し起こることに対する嫌悪)
② さあはじめよう (一緒に何かを始めるときの掛け声)
③ あった (一緒に探していたものを見つけたときの掛け声)
3つの用法の共通点は?
なぜ同じHere we go.という表現で、3つの異なる用法があるのでしょうか。このフレーズを構成している3つの単語、「here」「we」「go」の持つ意味を、一緒に考えてみましょう。
hereは「注意を喚起する」役割があります。また、もともと「ここ」という意味ですから、there「そこ、あそこ」と対比すると、話者の側(here)から聞き手の側(there)へというイメージで、「起点」や「始まり」のニュアンスがあります。それに対してthereには「達成」や「終点」のイメージがあります。
そして、weは「私たち」という意味で、ここでは話者と聞き手の両方が含まれていることを表します。hereやthereを使った似たようなフレーズはたくさんありますが、そこに誰が含まれているのかを表すのが、この主語の部分です。
goはbe動詞との対比として、「動作」を表す役割があります。be動詞を使用すると「状態」を表します。
つまり、3つを合わせると「一緒に(we)、すること(go)に注意を向けてください(here)」とか、「一緒に(we)、すること(go)が始まりますよ(here)」という感じになるのです。
②の「さあ、始めよう」はそのままの意味で当てはまりそうですね。①の「また始まったよ」というのは、「いつものあの会話を私たちは始めるのですね」というような気持で言っているのです。③の「あった」というのは、「一緒に見て」という気持ちで「ここだよ」と注意を促して言っているような感じです。
それぞれ状況に合わせて異なる日本語訳を充てていますが、もともとの概念としては同じところから出発しているということですね。ほかのhereやthereを使ったフレーズ、Here you are.やThere you go.なども、どんなところでどんな意味で使われているのか、ぜひ意識してみてください。
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