25歳「ムダなモノ」を作って稼ぐ彼女の生き方

面白さを追いながら新旧メディアの中を泳ぐ

「『無駄づくり』は自分で考えたテーマでした。明和電機やピタゴラ装置が好きだったので、私もヘンなもの作りたいな~というのがありました」

明和電機は自作の楽器で活動をするアートユニットだ。ピタゴラ装置はテレビ番組「ピタゴラスイッチ」(NHK)に登場するカラクリ機械の総称だ。

藤原さんはまず「ピタゴラ装置を作る」という企画を出した。「じゃあ作ってみて」と言われて、自宅で制作してみた。

「全然できなかったんですよ。ピタゴラ装置は物理学を理解していないと作るのは難しいんですね。それでもなんとか頑張って作ってできたのが、できの悪いマシンでした。

『だったらこういうマシンを作っていけばいいかな?』と思いました」

「無駄づくり」記念すべき第1回の装置は、「お醤油を取る無駄装置」だった。

列車のおもちゃを動かすと連動して醤油が出てくるシンプルな機械だ。

自分でも「無駄づくり」がよくわかっていなかった

「最初のほうは自分でも『無駄づくり』がよくわかっておらず、意味不明な感じで作っていましたね。『時事ネタ絡めたら受けるよ』って言われて『あまちゃん』をからめて全然面白くないものになったり……。ずっと試行錯誤の連続でした。

最近になって『自分の鬱屈した感情をエンタメにしたら面白くなるな』って気がつきました。

『バーベキュー行く人むかつくな』

『インスタ映えってむかつくな』

みたいな気持ちを昇華させてマシーンにしていますね」

よしもとの先輩芸人からは、

「YouTubeなんかやって、アイドルになりたいの?」

と嫌みを言われたこともあった。

でも、藤原さんはあきらめずに「無駄づくり」を続けた。暗中模索、悪戦苦闘の日々だった。

藤原さんが自ら作った「無駄だけどでもあったらちょっと生活が楽しくなるかもしれないマシーン」(撮影・製作:藤原麻里菜)

いつしか視聴者は増えて、チャンネル登録者数は1万人を超えた。

「ネタは全然ダメだけど、面白いことやってるんだよって先輩のライブに出させてもらったり、トークライブに出演させてもらいました。よしもと内でもピックアップしてもらって『オードリーのオールナイトニッポン』に出演させていただきました」

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