25歳「ムダなモノ」を作って稼ぐ彼女の生き方

面白さを追いながら新旧メディアの中を泳ぐ

チャンネルの人気は上がったが、それでもYouTubeでは全然稼げなかった。

「YouTubeの収入はアフィリエイトなんですけど、月に3000円とかしか稼げませんでした。私よりチャンネル登録者数が少なくても100万円以上稼ぐ人もいるんですが……。広告の配置とかが難しいんです。

『これはちゃんと稼ぐ方法を考えないとヤバいぞ』

って思いました」

YouTubeはとても人気が高い動画共有サービスだが、それでも見ない人は見ない。

YouTubeの視聴者層とは少し違う人たちにアプローチできるのではないかと思い、はてなブログで「藤原麻里菜の日記」を始めた。

「ブログが割とバズってくれて、そこからファンが増えました。ブログを読んだウェブメディアから記事執筆の依頼が来ました」

そこから、「エステーQ」「fabcross」などでライターの仕事を始めた。

ウェブの連載では、制作費と原稿料が出る。ウェブの連載で作ったマシーンを、YouTubeやツイッターにアップする。すると相乗効果でお互いの数字(視聴数、フォロワー数)が増える。数字が増えると“人気がある”と評価され新たな依頼が来る。

その循環を繰り返した。

中には企業からのプロモーションを兼ねた依頼もあった。企業の商品と「無駄づくり」のコラボ作品の制作になる。企業からのチェックは厳しいが契約料は高かった。

「もちろん安定感のない自転車操業だけど、だんだん慣れてきました。『無駄づくり』を中心とした生活になったので、2016年にきっぱりと芸人を辞めることにしました」

よしもとも辞めようと思ったら…

芸人を辞めるのだから、よしもとも辞めようと思った。そう伝えると、呼び出された。

「偉い人たちとの飲み会に呼ばれて『なんで辞めるの?』って聞かれました。YouTubeだけでよしもとに所属するのもおかしいかと思って……と答えると

『よしもとは総合的なエンターテインメントの会社だから芸人にこだわることはないよ。とりあえず所属しておいて損はないんじゃない?』

と引き止められました」

藤原さんは思いとどまり、現在もよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属している。

次ページ罵倒されても「続けなきゃ」と考えられる理由
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