25歳「ムダなモノ」を作って稼ぐ彼女の生き方 面白さを追いながら新旧メディアの中を泳ぐ

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「無駄づくり」は言葉や文化の壁を越えた(撮影:藤原麻里菜)

「台湾の個展で『無駄づくり』の可能性を見ました。最近では中国でも無断転載された『無駄づくり』の動画がすごい伸びていました。英語圏やポルトガル語圏にもうまくコミットできれば、バズる可能性があると思います。言葉が通じない国の人たちに対しても作品を作っていければ面白いと思います」

とにかくまずは作ってみる

著書『無駄なことを続けるために - ほどほどに暮らせる稼ぎ方 -』は彼女が活動を通じて“お金を稼ぐ方法”が書かれている。

藤原さんの中には、

「作る→わかる→見せる→稼ぐ」

というサイクルがあるという。

とにかくまずは作ってみる、そして自分の思考をわかる。そしてみんなとわかり合うために作品を見せる。そして次の作品を作るために稼ぐ――というサイクルだ。

一昔前には“見せる方法”はテレビや雑誌など数種類しかなかったが、SNS、ブログ、動画共有サービスなど増えた。

“稼ぐ方法”も、クラウドファンディング、チケット、パトロン、とたくさんの方法がある。

自分のやってきたことをさまざまなメディアにリンクさせて稼ぐのは楽しいことだと、藤原さんは語る。

現在はアルバイトも辞めて「無駄づくり」の収入だけで生きている。いわば「無駄づくり」のプロフェッショナルだ。

「好きなものを作って、好きな媒体に作品を載せて、お金を稼いで、みんなから『すごい面白い!!』って言われる、今私は最高なポジションにいるなって思います。めっちゃ幸せですね!!」

と、藤原さんは満面の笑みで言った。

良い面も悪い面もある新旧のメディアの中を“無駄なものを作る”ことで泳いでいく藤原さんを、筆者はとてもかっこいいなと思った。

村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

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むらた らむ / Ramu Murata

1972年生まれ。キャリアは20年超。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海などへの潜入取材を得意としている。著書に『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『ホームレス大図鑑』(竹書房)など。

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