医師の適性は「スネ夫をどう思うか」でわかる

面接試験は猛勉強の果てにある「最後の関門」

試験当日は「初対面の大人たち」、しかも「医師・教授陣との面接」となるので、練習でも本番に近い環境を作ることが不可欠だ。つまり、家族や担任の先生などではなく、現役生なら校長先生など「ふだん面識のない人」にお願いしてみよう。質問もありきたりの内容だけでなく、「変化球もどんどん投げてもらう」のがよい。内容は医療にまったく関係ないことも取り入れておくと、「心の準備」にもなって効果的だ。前述の通り、「対人関係の対処法」につながる質問などが本当にオススメだ。

続いて「幼少時からの対策」についてもふれておこう。該当する家庭の場合は参考にしてほしい。提出書類にこれまでの活動などを記載するのは一般的だが、順天堂大だけは他と違っている。順天堂大が志望校の場合は、小学校からの通知簿などを保存しておいてほしい。

この措置の意図は通知簿の「担任の所見」などにより、受験生の「人格・性格・人となり」がわかるからであろう。短時間の、初対面の面接で知る情報には「限度がある」ので、通知簿などで「小さい頃からの生い立ち」なども知り、そのあたりも含めて「医師としての適性をみる」というものだ。

その他生活全般においては、「デジタルよりアナログ」を心がけよう。部屋でゲームよりも外で友達と遊ぶ、けんかをして仲直りする、けがをして危険や痛みを知るなどがよい。部活は「チームスポーツ」がオススメだ。

さまざまな経験をして、「引き出し」を1つでも多く増やしていこう。さらに、「考えること・意見を述べる」ことも習慣化すべきだ。ネットやテレビで見たニュースから気になった出来事の詳細、それに対する意見や改善案を「年上に説明」するなどがよい。「医師の目線」をもつことも忘れずに。小論文や面接の対策に「うってつけ」だ。

合格のための必須3カ条

これまで説明した通り、医学部入試では「簡単には取れない・投げ返せない変化球」が向かってくる。変化球は年々多くなり、また「新種」の変化球も目立っている。大学側は手を替え品を替えて、意図的に「準備しにくい」問題・課題を出しているのだ。センター試験のように「答えは1つのみ」ではない。

重要なことは「何と答えるか」ではなく、「どのように対応するか」ということである。各大学は「準備された解答・回答は求めていない」のだ。学科試験も小論文も面接も、「限られた時間の中で最大限の努力」をすることが必要で、「引き出しをフル活用して臨機応変に対応」しよう。教員になるための教育実習は卒業学年の4年次だが、医師になるための実習は「入試のときから始まっている」ことを忘れないでほしい。

直前期は「家族全員で健康管理」を心がけよう。体調を崩して勉強がストップなども避けること。よく食べて十分に寝よう。「体力」も「合格への礎」である。

最後に「合格のための必須3カ条」を紹介してこの連載を終わろう。

1.心・技・体を揃える
2.困難を克服する
3.ムラなく毎日積み重ねる

受験生の皆さんの「医学部の合格と将来の活躍」を切に願っている。

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