雑談を漫然とする人と好機をつかむ人の大差

成功者だけが知る「雑談」の効能と活用法

「雑談で仕事を成功させる」方法とは?(写真:徳間書店)
「どれだけAI(人工知能)が発達したとしても、人間に勝てない分野がある。それが『雑談力』です」と脳科学者の茂木健一郎さんは語ります。前回の「会話がヘタな人がこだわるプライドの弊害」では、「どんな相手にも確実にウケる鉄板ネタ」について解説しました。今回はその実践編とも言える、「雑談で仕事を成功させる」方法について解説します。

AIの普及によって、仕事が奪われるということが、まことしやかにささやかれています。無人化が進んで雇用が失われることは間違いないでしょうが、だからと言って、仕事がゼロになることはたぶんありません。

ただ、AIのほうが人間より速くかつ確実にこなすことができるとしたら、あなたの仕事がなくなることはあり得ます。あなたが生き残るために身につけるのは、「AIにはできないこと」をする能力。

その1つが、雑談力です。私は、前回、雑談には2つの「鉄板ネタ」があるとお話ししました。それは、失敗と欠点。自らこの2つをオープンにすることで、相手に共感してもらい良好な関係を築けるようになります。

その雑談力をもっと仕事で活かすための方法について、今回、お話しします。

人は「雑談」をきっかけにチャンスをつかむ

仕事ができる人は、雑談がうまい――。これは、私が常日頃、多くの起業家やヒットメーカー、クリエイターという人たちにお会いする中で感じることです。こういった仕事ができる人は、雑談で仕事を取ってきます。

1つの例をお話ししましょう。私は2006年から4年間、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組のキャスターを務めていました。「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、社会的に話題になった「プロジェクトX」の後継番組として、NHKとしても期待値の高い番組でした。その番組のキャスターを務めるのは栄誉なことですが、実は打診されたのが雑談をしているときでした。

NHKのスタッフと顔を合わせたのは、番組開始の半年くらい前。そもそもこの打ち合わせは、新しく始まる番組の取材対象者として私が候補に上がったので、「話を聞かせてほしい」と言われて実現したものです。このとき私自身はキャスターになるとは夢にも思っていませんでした。

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