すでに説明したとおり、医学部は高倍率のうえ合格率が低い。ただし、一部には「穴場」も存在する。ここではそのような具体例を紹介しよう。
最初は「推薦やAO入試」だ。
一般入試では卒業年度の制限がなく、「高学力の既卒生が大挙して受験」するので、結果として「現役生が苦戦」するという図式である。これに対して、推薦やAO入試は「現役生に限定」の場合が多く、また既卒生が可でも前年度卒業生までなどが大半だ。
これにより、「高学力のライバル(既卒生)が除外、または人数的に限定」されることになる。推薦入試の「指定校」については、さらにライバルが減ることになるうえに、高校からの推薦が取れれば合格確約といってよい。
医学部合格の可能性を追い求めよう
そして「地域枠入試」も狙い目である。
これは一般・推薦・AO入試のいずれでも実施されている。対象者は「原則として地元出身者」なので、「県外のライバルは最初から除外」されるというメリットがある。
卒業後の一定期間を地元の医療機関で勤務するなどの諸条件はある。とはいえ、「奨学金の返済が免除」される点も魅力的だ。
以上について、各入試のデータ比較は表3のとおりだ。
「穴場」の入試は志願者数もケタ違いで、合格率もぐんと高いことがわかるだろう。評定平均(内申点)の指定(「A以上」など)があることも念頭に、選択肢として検討するのもよいだろう。
医学部の難易度が高いからといってあきらめず、このような「裏技」を参考にして挑戦してほしい。
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