仲:転職してから、トレンダーズの急成長の真っただ中にいたと思うけど、ベンチャーに勤めていちばん大変だったことってどんなこと?
はあちゅう:毎日がピンチ。でもそれを楽しめたから今があります。仕事の領域が広いので、私は編集長という肩書きはありますけど、何でもやります。クレームを受けることから、営業の電話をかけること、リーフレットを作ること、メルマガを書くこと。その誤字脱字から配信設定まで。本当に仕事量も多いし、学習機会も多かった。電通でコピーライターになったときは、コピーだけ考えていましたし、そのときは、自分の仕事がいくらなのかわかりませんでした。今は、1日の最初に、昨日の売り上げの確認とPVのチェックから始めます。昨日は目標達成したかどうか、その結果次第で今日はどうするか、それを毎日考えて動くので、時間が過ぎるのが早いですね。
仲:そういった環境の中で自分が変わったなと思うことはある?
徹底的に数字を意識させられた
はあちゅう:自分がいかに数字に弱いかということに、打ちのめされました……。社長がリクルートの営業だったということもあって、数字に対するコミットメントをこの1年間、いろんな局面で教わりました。毎週2回「キレナビ」について事業部長や社長との会議がありますが、毎回打ちのめされています。目標の数字って社外の株主に対する約束だったのだ……とか。経営というものを、今までまったく考えたことがなかった。だから、そういう意味では、仕事に対してのコミットがより深くなったと思います。
仲:トレンダーズでは全社員がそういう意識を持っているのですか?
はあちゅう:そうですね、皆、個々人の経営意識は高いですよ。本当にたたき込まれますから。今後、事業を自分で起こしたいという人にとっては、すごくいい環境なんじゃないでしょうか。その分、忙しいし、厳しい体験もたくさんありますけど。
仲:編集長のはあちゅうの業務領域ってどこまでなんですか?
はあちゅう:事業責任者と社長が大きな方向性や目標は決めます。私は売り上げの販促責任と、メディアのリーダーとしてサービスのリニューアルなどを見ています。ただ、少数精鋭でやっている分、お互い学び合って、チーム一丸でやっています。Wantedlyの「航海日誌」じゃないですけど、誰が上とか偉いとかじゃなくて、『ワンピース』みたいなチームの感覚ですよ。
仲:なるほど、よくわかる(笑)。
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