本物の富裕層は「服装」への意識レベルが高い 1日に何度も着替えるのは当たり前

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欧米の富裕層は、子どもの頃から「装い」に対する意識が高い(写真:DeanDrobot/iStock)
明治維新でチョンマゲを切って洋服を選んだにもかかわらず、150年たっても変な着こなしをしているのが日本人。ワシントンで世界のエリートとともに非言語コミュニケーションを学び、ニューヨークでビジネスを展開してきた安積陽子氏の著書『NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草』の中から、「富裕層子女の服装への責任感とは」をご紹介する。

「装い」に対する欧米人の意識の高さについて、私が10代の頃に実際に体験し驚いたことを、3つ紹介しましょう。

1日に何度も服を着替える

約20年前、私が中学生だった頃です。父がM&A(企業の合併や買収)の仕事で出会ったニューヨークのベンチャーキャピタリストの家に一時期ホームステイをしていたことがあります。そのホームステイ先で出会ったのが、伝統ある家柄のエリートや莫大な資産を持つ富裕層の子供たちです。

彼らの両親は、マンハッタンの一等地に家を持ち、郊外のリゾート地にも、サマーハウスと呼ばれるセカンドハウスをいくつも持っているような人々でした。

仲良くなった子供たちとは、海へ行ったりサイクリングをしたりとよく遊びましたが、そのときにまずびっくりしたことは、彼らが1日のなかで何度も服を着替えるという事実でした。

昔のヨーロッパの貴族たちが、時間や行き先に合わせて室内服や散歩着、乗馬着などに着替える習慣があったという歴史は、それとなく知っていました。しかし、21世紀のニューヨークで、しかも同世代の女の子が、昔の貴族のような習慣を維持している様を目の当たりにして、私はひたすら驚いたのです。なにせ私は、朝起きてから寝間着に着替えるまでのあいだに何度も服を着替えるなど、一度も考えたことがなかったのですから。

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