「仕事のLINE」でイライラする人の落とし穴 メールより手軽なだけに注意が必要

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このような不毛なやり取りを防ぐために、具体的なやり取りを心掛けましょう。

A「いつならよろしいですか、来週中で、ご都合の良い日時の候補をいただけると助かります」(丸投げするのではなく、期間だけでなく日時候補を促す)
B「来週は、出張があり難しいので、再来週の月曜日か水曜日はいかがでしょうか。お時間は合わせられます」(日時候補を示す。時間指定もあればここで示す)
A「では、再来週水曜日の15時に伺います」(先方は時間は合わせられると言っているので、ここでは時間を指定することが大切です)

よくありがちなのが、「時間は合わせられます」というLINEに、さらに「ご都合の良い時間を指定してください」や「〇時ではいかがですか?」と投げるケースです。できるだけ相手を立てている謙虚な姿勢を見せたいというような思いがあると、そのような返信になってしまうと思うのですが、良かれと思っても逆効果です。時間は合わせられると言っているのに、また返信を求められると、忙しい人はイライラします。

時間の感覚は人によって違う

1)最終期限を自分から明示する

「できれば明日までにご返信ください」では、相手によっては返信が来ないこともあります。本当は、今すぐにでも、遅くても明日には返事が欲しいのに相手に遠慮して「できれば」を使ってしまいがちです。余裕がある場合は構いませんが、そうでなければはっきりと「明日までにお願いします」としたいところです。

また、資料などの作成依頼で「なるはやで(なるべくはやく)お願いします」は、双方にイライラを招く伝え方です。

なるべく早くという気持ちはわかりますが、時間の感覚は人によって違います。悠長な人は、そう言われてもマイペースを貫き、いつまでたっても返信がない場合があります。

また、気を使う人は、いつまでに仕上げればよいのか不安になったり、「早くしないと」と追いつめられたりします。

ですから、具体的な最終期限を明示しましょう。相手から、このようなメッセージを受け取った場合は、こちらから期限を提示してしまうことが得策です。

「では、最終期限を○○までとさせていただき、でき次第送付します。不都合があれば、ご連絡ください」と伝えれば、あとは自分のペースで作業を進められると思います。

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