「父親になる人生」を目指した38歳婚活の顛末

お見合いから2週間で婚約、その後は大喧嘩…

ケンカが絶えない2人が結婚したのはなぜでしょうか(写真:Ushico/PIXTA)
なぜ結婚できないのか? それは、“結婚”することを“決断”できないからだ。決断し、行動を起こせる人は、どんどん結婚を決めていく。
仲人として婚活現場にかかわる筆者が、毎回お世話をした婚活者に焦点を当てて、苦悩や成功体験をリアルな声とともにお届けしていくこの連載。今回は、お見合いから2週間で結婚を決めた38歳男性と35歳女性のカップルの話を綴る。

父親になる人生を選択してみたくなった

「姉が子どもを産んで実家に帰ってきたんです。子育てをしている姉を見て、急に結婚を身近に感じた。仕事仕事でここまで来たけれど、自分も結婚して家庭を築き、父親になる人生を選択してみたくなったんです」

この連載の一覧はこちら

入会面談にやってきた進藤昇(38歳、仮名)は、言った。大学卒業後は外資系企業に勤め、20代後半で単身アメリカに渡り、大学でMBAを取得して帰国。現在も外資系で働いている。背も170センチあり、見た目も爽やかで清潔感がある好青年だった。

実は、進藤が私の事務所にやってきたのは2度目。スタッフが、日にちが土曜日なのに、曜日は日曜日で伝えていた。彼は日にちを頼りに土曜日にやってきた。私は日曜日が面談だと思っていたので、土曜日は体調を崩した娘を病院に連れていっていた。

土曜日に来た彼は、事務所で行き違いの経緯を知り、翌日出直してくれた。会ったときにまずは私がそのことを詫びると、彼は言った。

「誰にでも間違いはありますから。それよりも娘さんは、大丈夫ですか?」

怒るどころか、娘を心配してくれた気遣いに、彼の人となりを見た気がした。“いいご縁を結んであげたい”。心からそう思った。

面談を終えると、即決で入会を決めてくれた。そこで、スタッフがこれからの手順を説明した。写真を撮り、プロフィールを作ること。また、入会にあたっての独身証明書、住民票、収入証明書、短大卒以上の場合は卒業証明書、資格を有する職業の場合はその証明書などの必要書類を提出していただくこと。

説明を終えると、進藤は言った。

「近くにコンビニありますか? 手続きのおカネをおろしてきます」

何もかも行動が早かった。

次ページさっそく交際に入った
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • ブルー・オーシャン教育戦略
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 日本人が知らない古典の読み方
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
史上最大の上場に賭ける<br>ソフトバンクの思惑

12月19日、ソフトバンクが上場する。過去最大規模の超大型上場だが、祭りの後は楽観できない。親子上場による利益相反、高い配当性向、キャッシュの流出など懸念材料は多数。同社の大胆な戦略の前提である安定した収益成長が崩れる日、事態は……。