「子なし」の条件で結婚した夫婦は幸せなのか 「僕ら夫婦にとってはこの形がベスト」
「子供をつくらない」「離婚時の慰謝料2000万円」
今回お話を伺ったのは、家計のコンサルタント会社を営むTさん(43)。整った顔立ち、スタイルも良く、仕立ての良いスーツに身を包んでいる。結婚13年目の妻(40)とは「子供をつくらない」という約束のもと籍を入れた。子なし、を望んだのは妻のほうだという。
「私が30歳でプロポーズした時、妻から提示された条件はふたつ。別れる時は慰謝料2000万円、そして、子供をつくらないこと。慰謝料の件は冗談めかしてですが、子供に関しては強い意志を感じました。契約書を交わしたわけではありませんが、彼女が真剣だったのでこちらも重く受け止めましたね」(Tさん、以下同)
理由はシンプル。「(妻は)子供が苦手」だから。
「特に、小学生くらいの年代の子供が苦手なようです。また、身体もそんなに丈夫ではないので、出産自体に大きな不安があるとも言っていました」
ただ、夫であるTさん自身の気持ちはどうなのか? 本音を問うと、「欲しくないわけではなかった。子供がいる友人の話を聞くと『楽しそうだな』と思うことはあります」と、若干の未練を覗かせる。
実際、結婚当初は妻の心変わりを期待していたそうだ。