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キャリア・教育 #同調圧力に負けない生き方

「優先席に座れて当然」と思う高齢者の勘違い 70歳や80歳になったくらいで老人ぶるな

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  • 江口 克彦 一般財団法人東アジア情勢研究会理事長、台北駐日経済文化代表処顧問
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過日、SNSに載っていたのが次のような話である。

間抜けな高齢者たちもいるもので、ハイキング帰りに、電車で座っている若者の前に立って、その若者に聞こえよがしに「まったく、この頃の若い人たちは、思いやりとか、いたわりの心がないね」「そうよ、そうよ」「昔はね、譲ったものだな」などと話したりしていた。

そのようなことを言っていたら、その若者が「あんたら、なに言ってるんだ。ハイキングの帰りだろ。それだけの体力があるなら立ってたっていいじゃん。こっちとらはこれから仕事だよ。仕事に行くんだ。オレたち若い連中の働きによって年金貰ってさ、あんたら暮らしているんだぜ。ハイキングに行けるのもオレたちのおかげなんだ。けど、俺たちがあんたらのような歳になったら、年金があるかないか。ハイキングなんか行けない。ちょっとはそのこと、考えろよ」と一喝、逆襲されたという。

当たり前だろう。

立っていればちょうどいい運動になる

電車やバスのなかで立って、吊り革にぶら下がる。結構なことではないか。立っていることは、健康のため、体力づくりのためにも役立つ。揺れる。バランスを保とうとする。無意識のいい運動ではないか。

以前、あるベテランの落語家が、電車やバスの中で絶対に座らないどころか、つま先で立ち続けると言っていた。それを聞いて、なるほどと思った。いつも、つま先で立ち続けているわけではないが、私もそれに倣い、よほどの空席の時以外は、つり革をもって立つようにしている。結構、いい運動になるし、車窓からの景色に四季の変化を感じて楽しい。

気の弱い老人や年寄りは、座席を譲られると座らないと申し訳ないと思って座ってしまうかもしれないが、そこは同調圧力に負けてはいけない。若者に席を譲られても、次のように応じればいい。

「ありがとう、でも今、こうやって運動しているんです。大丈夫ですよ。お気持ち、ほんとうに感謝します」

こんなふうに丁寧に辞退すれば、相手も嫌な思いはしないだろう。それが健康のため、体力づくりのため、自分のためだ。なにも高いお金を払ってジムや水泳に通ったり、時間をかけて歩き回ったり、老人や年寄りで集まって、ハイキングなどに行く必要もない。行ったって、はぐれたり、遭難して、人に迷惑をかけるのがオチなのだから。

この頃、若い女性、主婦たちの間で流行っていると聞く「ながら体操」や「ながら運動」をすればいい。料理しながら、掃除しながら、身体をほぐして、つくっていくという、それを老人や年寄りもやったらいい。こういう日常の中で、体力づくりをすればいいのではないか。

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