「優先席に座れて当然」と思う高齢者の勘違い

70歳や80歳になったくらいで老人ぶるな

若者が疲れた様子で立っていたら、すかさず立ち上がって席を譲ろうではないか(写真:Ushico / PIXTA)
松下幸之助氏(パナソニック創業者)のもとで23年側近として過ごした江口克彦氏。若手ビジネスパーソン向けの連載として好評だった「上司と部下の常識・非常識」に続いて、「50歳からの同調圧力に負けない人生の送り方」について書き下ろしてもらう。

電車やバスなど、公共交通機関に乗ると、たいてい「優先席」がある。お年寄り、妊婦などの方の「優先席」というステッカーが貼ってある。これは「弱者への思いやり」ということで考えられたものらしい。

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鉄道会社によっては、「優先座席」とか「専用席」、なかには「おもいやりゾーン」と呼称しているところもある。45年ほど前に国鉄(当時)がシルバーシートの名称で東京、大阪を中心に導入したのがはじまりだという。

確かに妊婦とか身体障害者、病気の人など弱者のための優先席はいいが、年寄りというだけの理由で座れるような優先席は要らないのではないかと思う。

そこまでして、席に座りたいのか?

年寄りは、周囲から年寄りと言われ、そのように扱われると、老け込んでいくものだ。まして、優先席に座って、自分ですすんで老人っぽく、年寄りっぽくする必要はあるまい。そこには、老人としての毅然たる心意気もなければ、年長者としての誇りもない。おおよそ、老人が無視され、年寄りが馬鹿にされるのは、誇りがないからだ。

「この頃の若者は思いやりがなくて」などと、自分も若い頃、言われたような身勝手を、さも、したり顔で言う。そこまでして、席に座りたいのか。優先席に座りたいのか。なんとも情けないとしか言いようがない。

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