介護現場が2025年までに直面する重大な課題 人材育成を呼びかける若き経営者の危機感

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:8都市に展開すると、それぞれに地域で運営する担い手が必要になってきますね。

秋本:そうですね。今年の8月9日から関西支部(大阪)が始まるのですが、大阪の介護職の方や介護領域にかかわっていらっしゃる専門職の方々とSNSでやり取りをしています。大阪の人たちがどうしたいか、どういうコミュニティをつくっていきたいかということが大切になってくると思うので、皆さんと一緒にやり取りをさせていただきながら、今企画を練っている段階です。

:全国展開しようという、何かきっかけはあったのですか?

秋本:ここ2年くらいなのですが、ありがたいことにKAIGO LEADERSの取り組みを知ってくださって、全国各地で講演や研修に呼んでいただけることが増え、その都度その地域の方々とかかわってきました。その場にはたくさん人が集まっているのですが、そこから何か生まれるかというと、講演だけではやはりやり切れなくて、すごくもどかしいなと感じていました。いつかそういうきっかけをつくれたらいいなと思っていたのですが、5年目にしてやっとつくろうとしている段階です。

地域の介護士さんなどから実際に耳にする課題とは?

:各地で講演をしたり、全国展開に向けた準備をしたりという中で、地域の介護士さんなどからは実際にどんな課題を耳にしますか?

秋本:すごく印象的だったのは、私が講演に行かせていただいた際に1人の介護職の方が声をかけてくださって、「こういう機会ですごく共感をして実際に自分の現場でもやっていきたいと思っているのですが、なかなか同じ思いの人に出会えません。でも現場ではまだ下っ端で、まずは自分が専門職として専門性を高めて仕事を覚えることに必死だから、そんなことはできない」と話してくれたことです。せっかくいい思いを持っているのに孤立しているんだなということを感じました。つながりによって解決できると思うので、早く届けたいなと思っています。

:最後に、メッセージをお願いします。

秋本:クラウドファンディングは残り2週間を切ったのですが、達成するためにはあと半分、約300万円のご支援が必要になっています。今回600万という大きな額にチャレンジをしていますが、これでも2年間で8都市に行くための最低限の金額です。今まで1カ月半走ってきて、自分たちも想像もしていなかった方々のご支援が私たちの活動への自信になっています。私自身も今おじいちゃんが認知症ですが、これからますます誰にとっても介護が重要なテーマになってくると思うので、私たちと一緒に介護の領域を盛り上げてくださる仲間を募集したいと思っております。ぜひご支援をお願いします。

私たちと一緒に介護の領域を盛り上げてくださる仲間を募集したいと思っております(写真:Hiroki Kondo/KAIGO LEADERS)
ご支援金の使途やNPO法人青少年自立援助センターについては「GARDEN」当該記事へ 

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GARDEN編集部

『GARDEN Journalism』(https://gardenjournalism.com/)は、公益事業者の発信を支援するプロジェクトGARDENが運営するニュースメディア。社会問題と向き合い、困っている人たちの一助になろうと奮闘している、NPOやNGO等の方々の活動を取材し、動画と記事で発信している。

4つの支援の形として、以下の4つのマークを用意。

・必要な資金を寄付することで種を育てる、「支援したい」水差しのマーク

・発信し情報を多くの人に広めることで種を育てる、「取材したい」カメラマーク

・ボランティアやイベントに参加することで種を育てる、「参加したい」花びらのマーク

・気持ちを届けることで種を育てる、「共感する」お日様のマーク

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