企業の採用手法に変化が起きている。「ダイレクトソーシング」という言葉が採用関係者の間で浸透しているからだ。
自分の会社に合う人材を自ら探していく手法であり、サイトに登録している学生にメールで打診する「逆求人採用」や、社員など関係者のツテを頼って人材を探す「リファラル採用」がその代表例だ。中途採用で使われることが多いようだが、もちろん新卒採用でも有効である。
今回はHR総研が企業の採用担当者を対象に行った「新卒採用に関する調査」から、ダイレクトソーシングの利用の実態を見ていきたい。
ダイレクトソーシングの一例である、逆求人採用の台頭については、昨年12月7日配信の「もう大量一括の選抜は古い?就職ナビに異変」でも取り上げている。「OfferBox」「JOBRASS」など、逆求人サイトを利用する学生が顕著な伸びを示し、全体の2割程度が利用していた。
「ダイレクトソーシング」の言葉が浸透中
ただこれは2018年卒の学生データ。今年になって驚くべく数字になっている。OfferBoxの場合、7月現在で学生登録者が9.8万人に達している。昨年の登録が最終的に6.9万人だったので、何と4割以上の増加率だ。「JOBRASS」も堅調な数字になっていると思われる。
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