6月を前に内定率は早くも4割超――。
各就職情報サイトの4月末または5月1日時点の就職内定率が発表されているが、軒並み高い数字となっている。リクルートキャリアの就職みらい研究所の就職プロセス調査によると、5月1日時点の内定率は42.8%と、前年同期比で7.7ポイント上昇。ディスコ社が運営する、キャリタス就活の5月1日時点の就職活動調査でも、42.2%という数字になっている。
経団連が指針に定める採用選考開始の解禁日である6月1日よりも前に実質的な内定を出す企業が続出。このペースでいけば5月末までに半数以上の学生が何かしらの内定を得ていると思われる。
ただ、依然、9割近い学生が就活を続けている。経団連加盟企業など、6月に内定を出す大企業や任期企業などの”本命待ち”という学生が多く、就活戦線が山場を過ぎるのはもう少し先になりそうだ。
5月1日時点で内定率は4割超!
「さらなる早期化・短期化」というのが、今年の就活のキーワードだが、一方で、就活生も効率的に就活をする動きが見られる。前述のキャリタス就活の調査では、企業に選考の興味・意思を示す「エントリー数」が5月1日時点で平均28.5社と、昨年(2018年卒)の35.9社から約2割、一昨年(2017年卒)の42.8社から約3分の2に、それぞれ激減している。
さらにエントリーシート(ES)の提出社数の平均も、昨年の13.4社から11.4社と2社減っている。早い段階からインターンシップなどで志望企業を絞り込んでいる学生もいるが、売り手市場ということで、「そんなに活動しなくても内定が取れる」と思っている学生は多い。
そんな中、あえて”待ちの姿勢”で就活をするスタイルが、就活生の間で浸透してきている。それが「逆求人型」の就職情報サービスの利用だ。
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