受験も乗り越えられると思っていたが…
夫:義一さん 妻:美樹さん 息子:諒珂(りょうが)君(12歳)
家族の課題:受験勉強のスランプを家族でどう支えたらいい?
「受験はすごく大変だったけど、やってよかった。学校もすごく楽しい」と笑顔をみせて迎えてくれた爽やかボーイの田中諒珂くん。小学3年生の終わりから実に丸3年間の厳しい受験生活を乗り越え、新生活を満喫している。
「受験も含め、どんなこともこういう選択肢があるかも、ということは伝えますが、最終的には本人の意思を優先させるようにしています」と美樹さんが言うように、受験をする前から、両親は一人息子の諒珂くんと話し合う時間をつねに大切にしてきた。もっと言えば、田中家は夫婦でも、お互いの意見を出し合って話し合いをして決めるプレゼンテーション式の会議をよくしていた、と言う。
「最初は、息子の名前を決める時。お互いよいと思う名前を2つずつ出し合って、その理由を伝え合うんです。この時は結局、なかなか決まらなくて、生まれたときの顔を見て、『やっぱり“りょうが”って顔をしてる!』と夫に押し切られたんですけれど(笑)」(美樹さん)
諒珂くんがまだ話せない頃から、プレゼンテーションスタイルのプチ会議を開いてきた田中家。テーマは、家族での旅行先や年賀状の家族写真の作成プランなど。仕事に地域活動に趣味にと忙しい夫婦だからこそ、家族でのイベントごとは大切にし、会議の時間も設けてきた。だから、家族にとって最大の「イベント」と言える中学受験に差し掛かったときも、きっと家族みんなでうまく乗り越えられると、当初美樹さんは感じていた。
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