思春期の息子が心を開いた「朝会議」の効果

突然中1の息子ができた母はそのとき

右から中川みゆきさん、繁勝さん、大学生になったはるかくん。年末の「家族会議」で決めた台湾旅行にて(写真:中川みゆきさん)
家族団欒。この言葉は結構やっかいだ。食事を皆で囲み、1日にあったことを話し、笑い合う。そんなすてきな時間を毎日もてるようなら、もちろん「家族会議」なんて必要はない。でも、時にはうまくいかないこともある。特に子どもが思春期に差し掛かれば、親と話をするのが鬱陶しくなるのは成長の証。とはいえ、黙って箸を動かしたり、部屋に閉じこもったりされると、なかなかつらい。家族でも、家族だからこそ、重い雰囲気に負けてしまうこともある。
さまざまな家族の対話の形を取材する「家族会議のすすめ」。今回は、思春期に差し掛かる男の子を含め、新しい家族の形を模索していったステップファミリーの6年にわたる家族会議に迫ってみた。

最初は「息子」との会話がわからなかった

中川家:家族構成 夫:繁勝さん 妻:みゆきさん 息子:はるか君(20歳)
家族の課題:思春期の息子とどう話せばいいかわからない

中川繁勝さんとみゆきさんが夫婦になったのは、2012年。みゆきさんは初婚で繁勝さんには一人息子のはるか君がいた。結婚を前提としたお付き合いの相手として、みゆきさんが紹介されたとき、はるかくんは小学6年生だった。

「彼は小柄だったこともあって、すごくかわいいなっていうのが第一印象でした。でも当然中身は6年生。会話が見つからなくて。ポケモンの話をされても全然知らないですし(笑)」と、当時を振り返りみゆきさんは笑う。

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結婚後も、3人でいる間はそれなりに会話ができるが、2人きりになると途端に言葉に詰まる。互いに新しい家族を作ろうという気持ちはあるものの、ギクシャクする時間が続いた。「鹿児島出身だし、女たるもの」という思いもあり、家事の多くを引き受けたみゆきさんは、男2人の家になじもうと努力をし続けた。でも、無理がたたり、同居を始めてしばらくのちに、体を壊し入院してしまった。

「私も独身が長かったから、自分のペースやルールが結構あったんです。でも2人に合わせる生活の中で我慢する部分も多くて。そのせいだけじゃないけれど、病気になったとき、はるかくんが『僕、いろいろやるからもっと任せてくれていいよ』と言ってくれたんですよね」(みゆきさん)

そんな2人のやりとりを見て、「家族会議」を提案したのが、繁勝さんだった。

次ページアジェンダまで用意する「朝食会議」が始まった
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