「日本に眠る財宝」はどこに総額いくらあるか 「1000兆円」の説も。あなたの自宅下にも?
トカラ列島に眠る?「海賊キッド」の財宝
1937(昭和12)年、日本の外務省に一通の奇妙な封書が届きました。
差出人は、自ら「探偵」と称するアメリカ人。内容は日本政府に対し、海賊「キャプテン・キッド」(1645?~1701)に関する宝探しを依頼するもので、「財宝が見つかれば折半したい」とあり、さらに見慣れぬ島が描かれた「地図」が同封されていました。
キャプテン・キッドは、「17世紀に世界の海を荒らしまわった海賊」として有名ですが、その彼が集めた莫大な財宝の一部、1億ドル相当(当時)が、「日本の南西諸島のどこかに隠されている」というのです。
もちろん、政府がこんな話に応じることはありませんでしたが、この件を新聞が報じたことで大きな話題に。やがて宝の地図に描かれた島が、鹿児島県トカラ列島の「宝島」と、島の形や細かな地形などが「酷似」していることが判明しました。
さらに驚くことに、宝島には、キッドが生きたちょうど同時期に、外国の海賊が財宝を隠して去ったという言い伝えが残っていました。そして、「キッド自身も東シナ海に進出していた」という話もあって、一連の話はにわかに信憑性を帯びる事態となったのです。
この騒ぎをきっかけにして、島には多くの人々が一攫千金を求めて「宝探し」に訪れることになります。しかしその後、キッドの財宝らしきものは何ひとつ発見されませんでした。
今回は、こうした数多くの「日本中に眠るお宝伝説」を紹介しましょう。
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