「日本に眠る財宝」はどこに総額いくらあるか

「1000兆円」の説も。あなたの自宅下にも?

お宝は近くに眠っているかもしれません(写真:Kemter/iStock)
時代を超えて、人々の心を惹きつける金銀財宝。
特に歴史にまつわる「お宝伝説」は、西洋、東洋にかかわらず世界中に数多く存在する。なかでも日本の「お宝伝説」は多種多様で、信頼できる史料が残された信憑性が高いものから、たんなる伝承や都市伝説に近いものまで、その多彩さはほかに類を見ないのではないだろうか。
いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』の監修を担当し、東邦大学付属東邦中高等学校で長年教鞭をとってきた歴史家の山岸良二氏が、そんな「日本中に眠るお宝伝説」を紹介する。

トカラ列島に眠る?「海賊キッド」の財宝

1937(昭和12)年、日本の外務省に一通の奇妙な封書が届きました。

差出人は、自ら「探偵」と称するアメリカ人。内容は日本政府に対し、海賊「キャプテン・キッド」(1645?~1701)に関する宝探しを依頼するもので、「財宝が見つかれば折半したい」とあり、さらに見慣れぬ島が描かれた「地図」が同封されていました。

キャプテン・キッドは、「17世紀に世界の海を荒らしまわった海賊」として有名ですが、その彼が集めた莫大な財宝の一部、1億ドル相当(当時)が、「日本の南西諸島のどこかに隠されている」というのです。

もちろん、政府がこんな話に応じることはありませんでしたが、この件を新聞が報じたことで大きな話題に。やがて宝の地図に描かれた島が、鹿児島県トカラ列島の「宝島」と、島の形や細かな地形などが「酷似」していることが判明しました。

さらに驚くことに、宝島には、キッドが生きたちょうど同時期に、外国の海賊が財宝を隠して去ったという言い伝えが残っていました。そして、「キッド自身も東シナ海に進出していた」という話もあって、一連の話はにわかに信憑性を帯びる事態となったのです。

この騒ぎをきっかけにして、島には多くの人々が一攫千金を求めて「宝探し」に訪れることになります。しかしその後、キッドの財宝らしきものは何ひとつ発見されませんでした。

今回は、こうした数多くの「日本中に眠るお宝伝説」を紹介しましょう。

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