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5年後、雑誌と本は生き残れますか? 【キャリア相談 特別編】 第3回

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO
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新書専門のライターがいなくなった

塩野:今、新書を専門に書く作家がいなくなっているんですよ。みんな本業を持っている。これには2つ理由があります。ひとつは面白さの問題。本業についてそれなりに面白いものが書けるということ。もうひとつは、新書は単価が低くて儲からないので、それでも満足して書く人というのは、本業がある人なのです。

佐々木:新書で生計を立てるのではなく、本業のブランドのために新書を出すんですね。

塩野:ええ。だから、本業のある人がゴーストライターをつけて、口述でまとめるパターンが非常に多い。

佐々木:結局、非ジャーナリストの参入がいちばん大きいですね。

塩野:大きいです。それを加速したのがインターネット、ウェブでしょう。

佐々木:同じ業界だけを見ていてもダメですね。でも、“メディア村”ってけっこう狭くて、その中の人はメディア業界のことばかり見ています。本当はいちばんいろいろな人と会えて、視野を広げるのにいい仕事のような気がするのですが。

塩野:本当にそうだと思います。だからあとは、媒体の中でスターをつくるという意志を持つかどうかですよ。

佐々木:スターがどんどん出てきて、個人でやるよりも集まって組織でやったほうがいいというふうにする。

塩野:はい。小説家は個人でやる仕事の代表みたいですが、わざわざ集まって打ち出している人もいますよね。大沢在昌さん、京極夏彦さん、宮部みゆきさんの所属する大沢オフィスの大極宮のような。もし東洋経済に10人スターがいたらすごいですよ。

佐々木:面白いですよね。

塩野:10人スターがいて5誌あって、1誌に2人スターがいたら、そのスターのために読者は雑誌を買うんじゃないですか。それって、小説家の連載小説のために買うのと同じでしょう。

だから、雑誌に鉱脈があるとしたら、その雑誌でしか読めないコンテンツを作ることですよ。読者から見れば、京極先生も佐々木記者も一緒ですから。ある種のニッチ、スペシャリティ戦略ですね。

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