いきなりステーキ、急成長に潜む一抹の不安 国内200出店計画、総店舗数は1年で倍以上に

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こうした施策が奏功し、2017年12月期の既存店売上高は前期比で23.1%増という大幅な伸びを記録。客数も23.9%増と好調だった。2018年12月期も肉マイレージカードの活用による販促や他企業とのコラボ企画を実施。さらに、「肉マネーギフトカード」と呼ばれるプリペイドカードを東京や神奈川などのコンビニエンスストアやドラッグストアで販売し、リピート率の向上や新規客の取り込みを図る構えだ。

成長に向けたもう1つの柱が店舗網の拡大だ。既存店の好調ぶりを背景に2017年12月期は商業施設や郊外ロードサイドなどに積極的に進出し、国内での出店数は71に上った。

わずか1年での200出店を目指す

今2018年12月期については、前期比2.8倍となる出店200を計画する。2017年12月末時点のいきなり!ステーキの国内店舗数は186店であることから、わずか1年で総店舗数を倍以上にする計画だ。

ラーメンチェーンの幸楽苑ホールディングスは2017年10月にペッパーフードサービスとフランチャイズ契約を結んだ(編集部撮影)

「郊外店の出店が好調だったので、昨年の8月くらいからこれは200店行けるのではないかと真剣に考え始めた。4年間かけて200店近くに到達したが、それを1年間でやる」(一瀬社長)

出店加速のカギとなるのがフランチャイズ(FC)による出店だ。もともとは大半の店舗が直営による運営だったが、昨年ごろからFCによる出店も増やしている。2018年は200店のうち120店をFCで出店する計画だ。

いきなり!ステーキの圧倒的な売り上げを見て、ラーメンチェーン・幸楽苑ホールディングス(HD)のように新規にFC加盟する企業も増えている。

幸楽苑HDは既存のラーメン業態を転換し、3月末までに6店、18年度は10店程度の出店を予定している。一瀬社長は「メガフランチャイジー向けの加盟説明会を開いているが、成約数は非常に多い」と語る。

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