いきなりステーキは「超常連」も半端なかった ハマる人続出、肉マイレージの魔力とは?
クライマックスとなるじゃんけん大会。音頭をとるペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長と対峙するのは、100人を超える「いきなり!ステーキ」のファンたちだ。「最初はグー、じゃんけんぽん!」。大人たちが拳が振りかざし、その度に歓声が上がる。まるで人気アーティストのライブの一幕のようだった。
5月24日夜、上野駅前にある「いきなり!ペッパーランチダイナーUENO3153店」に120人が詰めかけた。彼らはいきなりステーキの熱烈なファンだ。
この日行われたのは月に1度開催される「肉友クラブパーティ」。いきなりステーキの熱心なファンが集まり、一瀬社長とともに交流を深める会だ。
冒頭、一瀬社長が「まだまだ出店余地がある。今後は地方再生のため、シャッター通りにも出店していきます!」とあいさつすると会場は拍手と歓声に包まれた。
ユーザー同士が競争する「肉マイレージ」
この日集まったファンは、いきなりステーキのポイントプログラムである「肉マイレージカード」の会員。このカードは、食べた肉のグラム数に応じて「肉マイレージ」と呼ばれるポイントが貯まっていく仕組みだ。メンバーズカード(累計3キログラム未満まで)、ゴールドカード(3キログラム以上)、プラチナカード(20キログラム以上)、ダイヤモンドカード(100キログラム以上)と4種類のカードランクがある。
たとえばゴールドカードの場合、来店の度に通常300円で提供している黒烏龍茶などが1杯無料になる。一度この特典を廃止したが「クレームの電話が殺到し2週間で復活した」(取締役営業企画本部長の川野秀樹氏)など、特典はリピーター獲得につながっている。ちなみに、最上級のカード「ダイヤモンドカード」の対象者は114人だ(5月26日時点)。
2014年7月のカード発行開始以来、150万枚超のカードを発行し、カードを使う客は5割ほど。特典だけでなく、専用アプリでマイレージのランキングを見て、ユーザー同士が競えることも人気の秘密だ。
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