多くの企業の人材開発ニーズと日々向き合っている米人材開発支援会社、コーナーストーンオンデマンド。今回はその経営陣のブログから、従業員の能力を伸ばすのに必要な組織の在り方について紹介します。
最新のテクノロジーによって、従業員はいつでも、どこからでも情報にアクセスし、仕事ができるようになりました。しかし、情報へのアクセスのしやすさは、必ずしも従業員の学習機会につながるわけではありません。従業員が自らの能力を最大限に発揮し、成長し続けてほしいと願うならば、カリキュラムだけではなく、「学習する組織」になることが必要です。
多くの経営幹部は、組織文化の醸成を人事部に任せています。研修や能力開発プログラムを管理するのは人事部門なのだから組織文化作りも人事部が担うべきである、というわけです。
学習プログラムの成否を左右するのは
これはちょっと違います。組織文化作りに人事部が重要な役割を果たすことは確かですが、単独ではできません。デロイト社が世界の人事部門責任者および管理職を対象に行った調査によると、「学習・能力開発の重要性を認識している」と回答した企業数と、「学習・能力開発を実行できている」と回答した企業数のギャップは、2014年から2015年の1年間で200%以上も拡大しています。
このギャップを埋めるには、トップダウンで「学習する組織」作りに取り組む必要があります。リーダーの行動、価値観、発する言葉が、組織全員の行動を形作り、学習プログラムの成否を左右するのです。
私は30年近くにわたり、教育機関、企業のそれぞれで「組織における学習」に携わってきました。その経験から、従業員の学習支援にあたってリーダーが心得ておくべきこととして、次の3つを挙げたいと思います。
1. 教師のメンタリティを持つ
私はつねづね、企業リーダーに、「組織における教師であれ」と言っています。おそらくこれは、私に教育者としての経験があるからなのでしょうが、「教師のメンタリティ」の有無によって従業員が能力開発と学習に取り組む方法に大きな違いが生じることが判明しています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら