イスラエルとアラブ諸国の埋まらない食の溝

ひよこ豆の伝統料理をめぐって苛烈な舌戦

「明日のレシピは、イスラエルのタコス、イスラエルのすしに、イスラエルのティッカマサラ(インド料理)だよ」

あらゆる国の伝統料理を、イスラエルのものとして揶揄する書き込みまで見られている。

パレスチナ系コメディアンがSNSに風刺動画

さらには、パレスチナ系の有名コメディアンが、自身のFacebookページに「パレスチナのフムスの作り方を教えよう(イスラエルのフムスもね)」と題した動画を投稿。その中で彼は、正しい“パレスチナのフムス”の作り方を実演してみせたうえで、最後にこう皮肉るのだ。

「さあ、今から“イスラエル風”フムスの作り方を教えよう! これはもっと簡単だ。まず、パレスチナのフムスを作ったパレスチナ人を見つけよう。そして、彼を家から追い出して、こう言うだけさ。『これがイスラエルのフムスだよ』」

この動画は45万回以上も再生され、1万以上の「いいね!」がついてあっという間に拡散されることとなった。

パレスチナ系コメディアンが投稿した『フムスの作り方』動画 AmerZahr氏のFacebookページから引用

もはや、少し悪ノリに拍車がかかってしまって止まらなくなっている感じも否めないが、それだけパレスチナをはじめアラブ諸国の人たちにとって、フムスとは愛すべき伝統的な“母の味”なのだろう。そして、エルサレムをめぐる一連の問題で、情勢が不安定化するなか、「土地だけでなく料理まで盗むのか!」という心理に陥ってしまったという状況だ。

対するイスラエル人も黙ってはいない。早速、ツイッター上には反撃の声が相次ぐ。

次ページたかがフムス、されどフムス
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