「15秒話法」で"伝える力"は劇的に上げられる 「簡潔な話し方」が人を動かす

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わかりやすいプレゼンをするには?(写真:bino / PIXTA)
せっかく話すことを考えてきたのに、実際に話しはじめると、早口になってしまう。あるいは、たどたどしくなって、うまく話せない。そんなときは、“プレゼンであらゆることが決まる”GE(ゼネラル・エレクトリック)の手法が参考になります。
『世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本』の著者であり、GEの“世界最高のリーダー育成機関”と呼ばれる研修機関・クロトンビルで教鞭をとってきた田口力氏が解説します。

わかりやすいプレゼンをしたい場合、1文の「長さ」はどれくらいがよいと思いますか?

答えは、「1つのメッセージの塊を、10~15秒以内で言う」。話す内容や話すスピード、肺活量などの違いがあるとしても、これを基本的な目安としてお伝えしています。この10秒の中には、息継ぎを考えると、1文あるいは短い文が2~3入っているはずです。

「15秒で話す」サウンド・バイト

1文の長さを10~15秒以内にする理由は、「サウンド・バイト」にも見られる、人の集中力という観点からも説明できます。

「サウンド・バイト」とは、テレビやラジオなどのニュースで放送するために、政治家や評論家などの発言を抜粋したもののことです。

1つの発言の塊が10秒を超えると、発言が抜粋・編集されて短くまとめられてしまうため、政治家たちはこれを避けようとします。ちなみにバラク・オバマ前アメリカ大統領は、これを意識して、発言の塊を10秒以内に収めていました。

なぜ、10~15秒以内なのか。それは、人の集中力が長く続かないからです。これは聞く側の立場に立ってみれば経験的にもわかると思います。テレビCMも、標準的なものの長さは15秒ですね。

この10~15秒の間に、メッセージの塊として1つのことを言い切るのが、簡潔に伝えるためのテクニックなのです。

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