「15秒話法」で"伝える力"は劇的に上げられる 「簡潔な話し方」が人を動かす
わかりやすいプレゼンをしたい場合、1文の「長さ」はどれくらいがよいと思いますか?
答えは、「1つのメッセージの塊を、10~15秒以内で言う」。話す内容や話すスピード、肺活量などの違いがあるとしても、これを基本的な目安としてお伝えしています。この10秒の中には、息継ぎを考えると、1文あるいは短い文が2~3入っているはずです。
「15秒で話す」サウンド・バイト
1文の長さを10~15秒以内にする理由は、「サウンド・バイト」にも見られる、人の集中力という観点からも説明できます。
「サウンド・バイト」とは、テレビやラジオなどのニュースで放送するために、政治家や評論家などの発言を抜粋したもののことです。
1つの発言の塊が10秒を超えると、発言が抜粋・編集されて短くまとめられてしまうため、政治家たちはこれを避けようとします。ちなみにバラク・オバマ前アメリカ大統領は、これを意識して、発言の塊を10秒以内に収めていました。
なぜ、10~15秒以内なのか。それは、人の集中力が長く続かないからです。これは聞く側の立場に立ってみれば経験的にもわかると思います。テレビCMも、標準的なものの長さは15秒ですね。
この10~15秒の間に、メッセージの塊として1つのことを言い切るのが、簡潔に伝えるためのテクニックなのです。
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