時間の逆算が苦手で毎日遅刻していた大学時代
サトエリさんは子どもの頃から何かに疑問を持つことが多かった。4歳の頃は「なぜお父さんとお母さんはケンカするの?」と両親に聞いてはうまく答えてもらえず、小学6年時には地球温暖化などの環境問題に興味を持って両親に質問するも、やはり答えてもらえず、もやもやしていたという。
ライターの筆者からすると、何事も疑問を抱く性格はメディア業界向きなのではないかと思ったのだが、「親や教師からはめんどくさい子と思われていたのでは」とサトエリさんは言う。
ほかの子よりも少し好奇心が強いだけで、ごく普通の幼少期を送っていたように思えるサトエリさんだが、「今思うと小さい頃から他の子より片付けるのが遅かった」と語る。そして、本格的に発達障害の症状で困るようになったのは大学に入ってからだった。
「とにかく遅刻癖がひどくて。中学生くらいまでは親が時間を管理していたので遅刻することはなかったのですが、大学に入ったら毎日遅刻するんです。でも、寝坊して遅刻しているわけじゃなくて、時間を見積もって何時に家を出ればいいかという逆算がすごく苦手なんです。当時はそれが苦手だということもわかっていなくて、時間という概念もなかったんだと思います」(サトエリさん)
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