28歳、顔出しで発達障害語るブロガーの真実

「命のほうが大事なので会社を辞めました」

「NHKの発達障害プロジェクトで、特性の理解がだいぶ正しい方向に動き出したという感じはあります。Facebookでも、発達障害ではなさそうな人たちも関連のシェアをしてコメントをしているのを見ました。でも、Twitterなどの反応を見ると意見が大きく2つに分かれています。

1つは『障害ではなく個性だから当事者が生きやすくなる環境を作れ派』と、もう1つが『障害とすべき派』。いろんなツイートを見ていると、これだけ生活環境に合わない人が可視化されている現状はちゃんと受け止めたほうが健全なんですよ。身体障害や知的障害とも違い、存在そのものが宙ぶらりんなので、定義の見直しも必要だと思います」(サトエリさん)

感覚過敏・感覚鈍麻についてもシェアしたい

冒頭にも述べたとおり、サトエリさんの目標は発達障害のブロガーとして知名度を上げることだが、もう1つ目標がある。

「健常者と発達障害の人の感覚の違いを共有できるイベントやプロジェクトを起ち上げたいなと思っています。発達障害の特徴として、コミュニケーションの仕方以外にも、感覚過敏とか感覚鈍麻があるんです。私は過敏なほうです。たとえば、ビックカメラのような電気屋さんの音や光が本当に耐えられないんです。

あとは、人間から発せられる生理音も苦手。咀嚼音とかエレベーター内でつばを飲む音とか、あくびの後の『ムニャムニャ』という声と顔がすごく嫌なんです。人と顔が近いとき、人の顔の臭いも気になります。この感覚をかわいそうと思われるのではなく、おもしろくシェアできる方法を探しているところです」(サトエリさん)

感覚過敏についてはまだ認知度が低いと感じる。感覚過敏を伝える方法としてサトエリさんが今気になっているものがHaptic Designというもの。 Hapticというのが「触覚」という意味で、触れることで感じるデザインだ。サトエリさんはストレスがたまっているときに何かモコモコしているものを触ると落ち着くことに気づき、そこからHaptic Designにたどり着いたそうだ。

サトエリさんはつねに凛として言葉を選んで語ってくれた。つらい過去を乗り越えて自律神経失調症、そして発達障害と付き合いながら、つねにアンテナを張っているサトエリさんを今後も応援したい。

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