みなさんは、大学の「キャリアセンター」や「就職支援課」に、どんなイメージをお持ちでしょうか。就職ガイダンスでスケジュールを説明してくれるところ、求人情報を提供しているところというのが、一般的な認識ではないでしょうか。
中には、「キャリアセンターは自分で就職活動をして行き詰まった人が駆け込むところ」と、思っている方もいるでしょう。実はそれは大きな誤解です。キャリアセンターには膨大な情報量とノウハウの蓄積があり、積極的に活用した人と、そうでない人とでは、これからはじまる就活で大きな差がつきかねません。
”その道のプロ”が集まるキャリアセンター
まず知っていただきたいのは、キャリアセンターのスタッフの専門性です。私が仕事をさせていただいている、東海エリアの大学のキャリアセンターを例にお話ししましょう。
1学年1000人規模のA大学では、キャンパスは複数に分かれていますが、それぞれのキャンパスにキャリアセンターのスタッフが常駐しています。合計で15人ほど。企業の元人事担当者、就職情報会社の出身者、また大学職員として新卒当時から入った人など、顔ぶれは多彩です。
そしてスタッフの多くがキャリアコンサルタントの国家資格を取得しています。実社会を知り、就職事情を知り、学生を知る人たちによって、理論に基づいた指導が行われているのです。
専門性の高いスタッフを集め、育てる傾向は、他大学でも見られます。採用活動で多く用いられている適性検査「SPI」を学生に受検させ、個々の検査結果に基づき、スタッフがキャリアカウンセリングを行うなど、突っ込んだ内容の面談や指導をしている大学もあります。
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