渋谷に上陸した「Plug and Play」の正体 スタートアップ支援の新潮流になるか

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Plug and Play Japanのオープニングに際して特に目立ったのは、日本の大企業の強力なバックアップ。主軸パートナーとして運営面をサポートするのは三菱東京UFJ銀行。イベントでは、荒木三郎副頭取が、同社のスタートアップ支援プログラム「Rise Up Festa」の赤いポロシャツでさっそうと登壇、今後の展開について語っています。

三菱東京UFJ銀行の荒木三郎副頭取(写真:Plug and Play Japan)

「MUFGは、Plug and Playのグローバルネットワークを活用し、スタートアップへの支援強化と本邦ベンチャー業界発展への貢献を企画しています。アカデミア、行政、大企業が相互に連携し、“オールジャパン”での取り組みに発展させたいと思います」

このほか、東急不動産が、施設の提供、会員制コワーキングスペースの共同運営などで参画。SOMPOホールディングス、パナソニック、富士通、デンソー、フジクラなどもパートナーに名を連ねます。

業界横断コンソーシアムの形成を目指す

Plug and Play Japanでは、「日本で1番海外ベンチャーに会える場所」をキャッチフレーズに掲げ、そのネットワークで選りすぐりの海外有力ベンチャーを渋谷に招致。当該企業と、日本企業を1社でなく複数社つなげることで、ベンチャーをハブとした業界横断コンソーシアムの形成を目指します。

海外で力のあるベンチャーを見つけて事業提携などの交渉をするのは大きな労力がかかり、また、現地コネクションがなければむずかしい仕事。しかし、Plug and Playのネットワークを活用すれば、技術や経営のレベルの高いスタートアップで、かつ、日本企業との連携に興味のある企業と、日本に居ながらにして出合うことができます。このような、マッチメーカーとしての役割に大企業側の期待も大いに高まっていると考えられます。また、本格的な海外スタートアップの日本進出は、国内のスタートアップとの健全な競争も引き起こし、エコシステムの向上につながります。

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