シリコンバレーで働くサラダロボットの実力

そのうちオフィスに進出も?

サラダをあっという間に作る「サリー・ザ・サラダ・ロボット」は、レストランだけでなく、オフィスでも使えるという(写真:Christie Hemm Klok/The New York Times)

レストランのサラダバーは微生物やウイルスの温床になりかねない。たとえ野菜やドレッシングが汚染されていなくても、取り分ける食器が汚染されている可能性がある。

シリコンバレーの新興企業、チャウボティクスは、そんなサラダバーの衛生問題に対する「部分的な解決策」を編み出した。同社の「サリー・ザ・サラダ・ロボット」は、カット野菜を内部の容器で冷蔵し、注文に応じてサラダを作るマシンだ。

タッチスクリーンでサラダの種類を選んでもいいし、好みの野菜を選んでオリジナルのサラダを作らせることも可能だ。マシンは1人前のカロリー数を計算し、1分もかからず野菜をボウルの中に落としていく。通常のサラダバーと比べ、食材と人間の接触は少なくて済む。

サリーが人間の職を奪うことになるのでは?

サリーが作ったサラダ(写真:Christie Hemm Klok/The New York Times)

サンフランシスコ・ベイエリアではサリーのように客に料理や飲み物を用意するロボットが増えてきている。そんな中、サリーの開発者であるチャウボティクスのディーパク・セカル創業者兼最高経営責任者(CEO)に対しては、サリーが将来的に人間の職を奪うことになるのではとの問いが突きつけられている。だが彼の答えはノーだ。

セカルに言わせれば、チャウボティクスが狙っているのはレストラン業界全般ではなくサラダバー市場。だからサリーが人間の雇用を奪うことはないという。

セカルによれば、サラダバーの従業員はサリーに食材を補充したり(サリーが内蔵する野菜容器には50食分の材料を入れられる)できる。それに厨房で人が野菜を切るにせよ、カット野菜を仕入れるにせよ、サラダの材料を準備するまでの手順を従来と変える必要はない。

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