語学も資格もムダになる「長寿化+AI」時代 「いま役に立たないこと」が価値を生む

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寝る間を惜しんで「努力」しても、ムダになる日が来るかもしれません(写真:cba / PIXTA)
日本人は今、2つの大きな変化のただ中にいる。
ひとつは「雇用を奪う」といわれて久しいAIの進歩。もうひとつがベストセラー『ライフ・シフト』で提言された、「人生100年」といわれる急速な寿命の伸びに伴う生き方の変化だ。
仕事がなくて稼げないなら、長寿化は悪夢となるだろう。われわれに対策はあるのだろうか。
AIを語れる希有なマクロ経済学者、駒澤大学の井上智洋准教授に、今後到来する人生100年時代とAI時代という2つの大きな大波の「乗りこなし方」について語ってもらった。

AI時代には、語学や資格の勉強はムダ?

『ライフ・シフト』は11万部のベストセラーとなっている。5月16日(火)夜10時~10時54分 テレビ東京系「ガイアの夜明け」で「どう働く?“人生100年”時代」特集を放映予定(書影をクリックするとアマゾンのページにジャンプします)

『ライフ・シフト』でも触れられていますが、「AIが雇用を奪う」といった話が巷間騒がれています。私はある意味、これは正しいと思います。

極端なシナリオですが、30年後、もしかしたら日本は全人口の1割ほどしか労働していない社会になっているかもしれません。ブルーカラーのみならず、事務系の職種などもAIに取って代わられる可能性が高いでしょう。

これから到来するAI時代にどう対処すればいいか。私が大学で教えている学生などは皆まじめで、将来のために資格を取っておこうと好きでもない勉強をしています。しかし、いずれその資格に匹敵する、いやそれを凌駕するほどの知識を提供するAIが誕生するでしょうから、好きでもない資格取得のための勉強なら、やらないほうがいいかもしれません。

語学もそうです。自動翻訳機の精度はかなり上がっています。今はまだ専門用語の翻訳などで弱い部分があるのですが、ディープラーニング(深層学習)というニューラルネットワークで、AIは機械学習をしていきます。するとどんどん精度が上がっていく。生半可な状態で語学を学んでも、意味がなくなってしまうでしょう。人間はもっと自分が得意だと思うもの、好きなことに注力したほうがいいと思います。

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