人事部を襲う「悪夢のような変化」とは何か? 「自由な働き方」を求める声はますます高まる

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人事部に求められるものは、これからますます大きくなっていく(写真:xiangtao / PIXTA)
発売1カ月で11万部のベストセラーとなっている書籍『ライフ・シフト』では、長寿化は人類にとってさまざまな恩恵と可能性をもたらすとされている。一方、実は本書では、この「長寿化」が企業経営、特に人事領域において「悪夢」をもたらすとも説明されている。
なぜ、多くの人がこれまで以上に長く生きる時代が、人事にとって「悪夢」なのだろうか。約400社の人材紹介会社と3600社以上の求人企業を繋ぐクラウドリクルーティングサービスを提供している成長企業groovesの代表、池見幸浩氏に解説してもらった。

ドラッカーも注目した、現代最大の変化とは

『ライフ・シフト』は11万部のベストセラーとなっている(書影をクリックするとアマゾンのページにジャンプします)

「現代の職業生活に起きた最も重要な変化はなにか?」

この問いに対して、「マネジメントの父」とも呼ばれる経営学の第一人者である故ピーター・ドラッカー氏が選んだ答えは、テクノロジーの進化でもなく、グローバル化の進展や産業革命などでもなく、「平均余命の目覚ましい上昇」でした。

本書にもあるとおり、たとえば2014年に生まれた子どもたちは「平均で」109歳(2123年!)まで生きるそうです。しかも重要なのは、100歳を「病気がちで弱々しく」迎えるのではなく、「健康で、生き生きと」迎えるということです。

そうなると、問題になるのは「おカネ」です。これまで通り60歳で引退するとなると、残り40年間を「貯蓄」と「社会保障」で賄わなければなりません。これは、あまりにも非現実的でしょう。

本書ではこの問題への対策として、今までの「教育→仕事→引退」という3ステージの生き方から「マルチステージ」の生き方に変革すべき、としています。70歳でも80歳でも、90歳でも働くために、若いうちからさまざまな経験をし、自身を高める必要があるのです。たとえば30歳で海外を見に旅立ったり、40歳で大学に入り直したり。そういったことが「当たり前」となる時代が予見されています。

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