NYのセレブが子どもに「漫画」を習わせる理由 セレブキッズたちのすごすぎる実態

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

1人があるキャラクターを描き出すと、みな同じキャラクターを描き始め(ここまではかわいい)、それぞれ比べながら「自分が一番うまい」と自信満々に発言。最後には私に順位を決めるように頼んでくる始末。とにかく自分が一番じゃないと気が済まないのです。

さらに、セレブキッズ特有の会話があります。それは親自慢。父親がどれだけ海外出張をしているか、出身大学はどこか(ほとんどがハーバードやケンブリッジだったりします)、勤めているのはどこか(投資家や証券会社のトップというパターンが多い)……。これがレッスン中延々と続きます。私のパートナーの話が出たときには、「ミサコの彼も投資家なの?」と聞いてくる。アメリカ人の負けず嫌いと強気発言は子どもの頃からこうして鍛えられているのだと実感しました。

小学生にロボットデザインの家庭教師

4.ありえない習い事

「みんなが習っているから私も」という感覚はニューヨークの子どもたちにはありません。私の生徒たちも、びっくりするような習い事をしている子が多いので、ここでいくつか紹介しましょう。

まずは、フェンシング。4年生の女子ですが、瞬発力を伸ばすという理由でもう2年ほど習っているそうです。ロボットデザインの家庭教師をつけている小学生男子もいます。小学生ですでに3Dプリンターを使って、ラジコンを一から作るというのだからビックリ。ファッションデザイナーを目指している子は、プロ仕様のミシンを購入して、ファッションデザイナーの卵を先生にデッサンから習っています。

ブロードウェイに出たい!という子も結構いて、ある兄弟は家にボイストレーナーを呼んで1時間半みっちりトレーニングを受けているのだとか。私が家にお邪魔して、弟に漫画を教えていると、上からお兄がオペラを歌う声が聞こえてきたり……。兄弟そろってこうした芸術系の習い事をしている家は少なくありません。

マンハッタンで開くグループ展のポスターには、実際に子どもたちが描いた漫画を使っている

とにかくセレブキッズは、「やりたい!」というものがあったら、親が家庭教師(しかも一流)を見つけてくるのが当たり前。私が昔住んでいた中西部のミズーリ州などでは、こんな習い事をしている子どもをみたことがありませんでした。自らの個性を磨き、可能性を広げられるセレブキッズたちをうらやましいと思いながら教えています。

来月マンハッタンで生徒たちのグループ展「マンガ・マニア・アート・ショー」を開きます。アニメ・漫画という趣味を通じて、新しい世界を発見したり、友達の輪を広げる機会になればいいな、と思っています。

ミサコ・ロックス コミック・アーティスト、モチべーショナルスピーカー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

コミック・アーティスト、モチべーショナルスピーカー

Misako Rocks! 本名高嶋美沙子。法政大学在学中に奨学金派遣留学で渡米。卒業後人形師を目指してNYに渡るも、うまくいかず挫折を繰り返す。NYで中学校の美術講師、ホームレスなどを経て、2006年コミック・アーティストとしてデビュー。

ディズニー・ハイペリアン出版社から2作出版。自身の初恋・留学体験をつづった"Rock and Roll Love"は、NY公立図書館が選ぶベスト・ティーンズ・ブックリストの一冊に。その後、ヘンリー・ホルト出版から初のシリーズ作"Detective Jermain vol1"を出版。英国漫画誌DFC Bug Clubの連載作品"Peach de Punch!"がアジア向けの英語教科書に採用される。

全米各地の小中高校や、コロンビア大学、プリンストン大学、メトロポリタン美術館などで講演会・ワークショップを精力的に開催している。

ホームページはこちら。著書に「理由とか目的とか何だっていいじゃん!チャレンジしなくちゃ後悔もできない!」「もうガイジンにしました」(ともにディスカバー・トゥエンティワン)。アメブロに4コママンガブログ「ミサコ・ロックス!NY毒舌ライフ」も連載中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事