マンガが米国で全然「クール」になれない事情 ミニスカ、ベッドシーン、壁ドンもダメ!

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米国のマンガは、表現上の規制がびっくりするほど多い(写真:Masson/PIXTA)

私はアメリカでマンガ家として「Biker Girl」や「Rock and Roll Love」など4冊を出版し、ヨーロッパでも「Peach de Punch!」を連載していました。そんな話をすると「すごいね!売れっ子だね!」なんて言われることもありますが、実際は、アメリカと日本ではマンガ家のイメージは大きく異なり、活動内容も結構違います。

もともとマンガ家になる予定なんてまるでなかった私が、初めて日本のマンガと出会ったのは2003年のこと。この頃、2つの日本アニメがアメリカで爆発的な人気を得ていました。それは、「ドラゴンボールZ(海外ではZを語尾に付けます)」と「セーラームーン」。英訳されたこの2作品は子供たちから10代の男女に広がっていき、日本のマンガ文化をアメリカに知らしめるきっかけとなりました。

ド田舎の街で日本のマンガが大ウケ

そのころ私は、中西部ウィスコンシン州のマディソンという小さな街に住んでいて、子供美術館で受付のバイトをしていました。そこで出会ったドラゴンボール好きの男の子に促され、近所の公立図書館に行ってみると、なんと壁一面に日本の少年マンガが置かれているではありませんか。まさかこんなド田舎でも日本のマンガが人気を得ているとは・・・正直驚愕でした。

この経験がきっかけとなり、マンガ家を目指すことになった私ですが、アメリカと日本のマンガを囲む環境が大きくことなることを、その後、身をもって知ることになります。

まず、アメリカでのマンガの立ち位置は、日本とは少し違います。アメリカでコミックというと、アメリカンスーパーヒーロー、キッズコミック、グラフィックノベルなどジャンルがたくさんあり、マンガはあくまでそのうちの一つに過ぎません。

加えて、日本ではどの世代でも自分の趣味や嗜好、年齢に見合ったマンガがありますが、アメリカではマンガを読む世代は主に9歳~18歳のローティーンから大学生くらいまで。ある程度の年齢になるとマンガを「卒業」するわけですが、それには彼らのライフスタイルが影響していると私は考えています。アメリカには、高校・大学受験がないため高校生くらいまでは比較的自由時間があるのですが、大学に入ると毎日地獄のように勉強をさせられる。週末もパーティ三昧と社交的な時間が増えるため、マンガを読む時間が減っていくのではないかと思います。

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