突然ですが、ニューヨークでアーティストとして活動している、と聞くとどんな印象を持つでしょうか?カッコイイ?めちゃくちゃ仕事ができそう?それとも、ものすごくタフそう?
ニューヨークと言えば、アメリカ中、いえ、世界中から色んな人が野心を持って集まって来る、弱肉強食を絵にしたような街――とまでは言いませんが、世界中からあらゆる分野の天才がやって来るこの街でプロとして生き残るのはたやすいことではありません。今ではアメリカ人にでさえ、「ミサコのようにタフな心を持つにはどうしたらいいの?」と聞かれる私も(笑)、最初から心が強かったわけではないんです。
とりあえず「好き!」がすべての源泉
2006年にディズニーの出版社からティーン向けのマンガ”Biker Girl”を出版したのは、実は29歳というアラサーになってから。それまでには、いえ、それからも、何冊もマンガをかけてしまうほどの紆余曲折がありました。
そこで学んだのは、「自分に好意的に(有利に)発想を転換すれば、心も行動もそれについていく」ということです。すなわち、挫折や拒絶、失敗への耐性がつくわけです。そう、いかに自身のマインドをコントロールをできるか、です。
そもそも、アメリカに来るきっかけは、子供の頃に見た映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でした。主人公のマイケル・J・フォックスに本気で恋をしてしまい、彼に会うためにアメリカを目指した100%ミーハーな人間です。
私は地方公務員の両親の元で育った平凡の子でした。中学1年のときの成績は360人中300位辺りの勉強も出来ない生徒。普通ならアメリカなんて「憧れ」でフタをしてしまうかもしれませんが、大好きなマイケルの言葉“If you put your mind to it, you can accomplish anything”(なせばなる何事も!)がいつも念頭にあったんです。
いつかアメリカ留学したいと毎日勉強して順位を上げ、留学制度が盛んな法政大学に入学。無事、奨学金派遣留学をゲットし、ミズーリ州の大学への留学を果たしました。
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