12月に入ってニューヨークの街も一気にクリスマスムード一色になりました。ロックフェラーセンターの大きなクリスマスツリーにスケートリンク、街角で歌う聖歌隊――この時期のニューヨークはめちゃくちゃムード満点。さぞやロマンチックな恋愛している人も多かろう、と想像するかと思います。が、こんなのは映画やドラマの話。実は、現実はとても厳しいんです。
アメリカの女性たちにとって恋愛観の大きなターニングポイントとなったのは1990年代前半に始まった「Sex and the City」。恋愛コラムニストのキャリーや、性に奔放なサマンサなど、都会でオシャレに暮らす30代女性の恋愛事情を描いたこのドラマは社会現象になるほどで、全米の女性たちが「キャリーになりたい!ミスター・ビッグに出会いたい!」と言ってニューヨークに大挙してやってきた、と言っても過言ではありません。
恋愛が成り立たない!むごすぎる現実
ところが、彼女たちを待っていたのは、むごすぎる現実でした。まず、ニューヨークに住んでいる男性たちは、ほかの都市に暮らすタイプとまるで違います。「成功したい」「お金を稼ぎたい」と大きな希望(野望?)を持って全米、いや、世界中から集まってくるため、恋愛がプライオリティではない場合が多いのです。
一方、アメリカの女性の多くは、日本人のように男性にモテる服装をしたり、習い事をしたりはしません。私は私。それを受け入れてくれる男性じゃなきゃイヤ!という姿勢を崩しません。真剣交際への関心が低い男性と、自分を受け入れてくれる男性以外は受け入れたくない女性。これでは恋愛が成り立つはずがありません。
また、ニューヨークはゲイやレズビアンの人たちが多く住むため、かねてストレートの男女の出会いが少ないとの「都市伝説」もあります。とりわけ、独身男性の数が少ないとされ、一説には「独身男性一人に対して、トラック一台分の独身女性がいる」と言われるほど。
そんな話しもあながちウソではないと思える今日この頃。たとえば、私の友人で出版社に務めるカレン(仮名)。30代前半の彼女はデミ・ムーア似のクールビューティかつ才女で、女性の私から見てもあこがれの存在ですが、ここ2年ほど彼氏がいませんでした。
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