「仕事は楽しくてやりがいがあるけれど、出会いの機会がまったくない!」が口癖で、実際自宅と仕事場を往復するだけの毎日。しかも、所属する児童書部門は既婚者かゲイの男性だけしかいないというから、本当に出会いがありません。「ニューヨークってこんなに広いのに、どうしてゲイばかりなの!?イケメンがこんなにそろっているのに、付き合えないなんて不公平だ」と嘆き続けていました。
そこで彼女はどうしたか。何と、元カレとよりを戻したのです。カレン曰く「こんな都会で、一人で生きていくのはつらい。だったら元カレと一緒にいるほうがまし」。合理的すぎないか?と思われるかも知れませんが、これも一つの生き方です。
一夜限りの恋愛に走る男性たち
合理的、と言えば、ニューヨークで少なくないのが、One Night Stand(=一夜限りの恋愛)です。後腐れのない、One Night Standで自分を癒やしているニューヨーカーは私の周りにも少なくありません。
知人のデイビッド(仮名、30代)は、バリバリのビジネスマンで、将来的には独立を考えているやり手。ただそれゆえ、毎日朝から晩まで仕事ずくめで、恋愛する余裕も暇もない。当然ストレスも溜まります。「だから発散するためには女性が必要なんだよな~」と飲みに行くたびに話す彼ですが、仕事場の女性と関係を持つと後々面倒になるとのことで、外で「恋愛相手」を探すそうです。「キレイすぎるとプライドが高いから面倒。そこそこでもいいから、多くの人種と付き合いたい」と臆面もなく言い放つので、こちらも少しイライラ……。
ところで、ニューヨーカーたちは、こうしたデート相手をどこで見つけているのでしょうか。男性の場合は、古典的ですがナンパが多いようです。実際、私の友人のジェーン(仮名)はウォール街に向かう地下鉄の中でビジネスマンと世間話をしていたところ、そのままの流れで「この後、食事に誘いたいんだけど、どうかな?」と攻め込まれたそう。満員の通勤電車で公然のナンパ!でも、アメリカ人女性は自信に満ちている男性が大好きなので、この大胆な行動は吉と出て、二人は付き合い始めました。
一方、今の時代人気なのはオンラインでの出会い。私の周りを見ても、使っていない人がいなくいらい誰でも利用しています。面白いのは年齢や性的嗜好などによって、使っているアプリが少しずつ違っていて、たとえばゲイやレズビアンの人たちに人気なのが、Grinder(グラインダー)。スマホのGPS機能を使って「今相手を探しています」というメッセージを送ると、近くにいる人が連絡できるという、かなり肉食的な恋愛アプリ。ニューヨークではとても人気が高いんです。
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