春になると、ニューヨークで一気に増える活動があります。それは運動です。正月明けに運動する人が急に増えるものの、マイナス10度になる日もある極寒の地で運動を続けられる奇特な人は少なく、スポーツ熱も人々のテンションも急降下。太陽が恋しいこの間、多くのニューヨーカーが何を摂取するかというと、それは精神安定には欠かせないとされる「ビタミンD」の錠剤です。
そして、いよいよ暖かい日差しがさすようになってくると、ニューヨーカーに再びスイッチが入ります。彼らの目的は、「冬眠中」に蓄えたぜい肉を落とすだけでなく、運動を通じて心を鍛えることです。
ニューヨーカーがはまっている、2大エクササイズ。それはヨガとランニングです。緑豊かでとにかく広いマンハッタンのセントラルパークや、ブルックリンのプロスペクトパークは運動にはもってこいの場所(ちなみに、セントラルパークのランニングコースは1周約10キロメートルあります!)週末ともなれば、ランナーたちで埋め尽くされ、走るのにも渋滞するほどです。マンハッタンに住む友人の1人は、「申し訳ないけど、土日にセントラルパークに来る観光客には辟易する。こっちがランニングしているのに、平気でランニングレーンに入ってくるんだもん。運動になりゃしない」と漏らしています。
デブだった私がある日運動に目覚めた
かく言う私も、日常的に運動をしている1人です。実は私、ベジタリアンにもかかわらず、一時期はかなりの「デブ」でした。20代で憧れの米国に留学したものの、食生活の変化やストレスで20キロも体重が増えてしまい、友人からは「1970年代のエルトン・ジョン」やら「ジャイ子」やら、さんざんなニックネームをつけられていました。その後も、国際結婚と離婚を経験する中、体重の激減とリバウンドを繰り返していました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら