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ライフ #NY流失敗から学ぶ「タフな心」の作り方

マンガが米国で全然「クール」になれない事情 ミニスカ、ベッドシーン、壁ドンもダメ!

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こうした中、私たちマンガ家やコミックアーティストが気づいたこと。それは、出版社に頼っても生き残れない、ということです。今ではクラウドファンディングなどを通じておカネを集めて、自費出版。その後、ネットで拡散を図りながら、グッズ販売もやってファンを獲得していくという売り方が当たり前になってきました。

日本のマンガやアニメを好む子たちは、学校では比較的大人しくてシャイな傾向がある。いわゆる「Nerd(ナード)=オタク」と呼ばれる子たちです。学校ではあまり親しい友人がいないという子も少なくなく、そんな子たちにとって「現実から離れて没頭できる世界=マンガやアニメ」は大きな存在です。コミックやアニメのイベントがあれば、そこで共通の友人を見つけることもできます。

マンガ家は辛いよ

彼らは日本のポップカルチャー愛も強いのですが、問題はこうした子たちが必ずしもマンガを買うおカネがあるわけではないこと。ほとんどの場合は、ネットで無料のものを読むのが当たり前になっています。私のようなマンガ家は、彼らをターゲットとしたビジネスがこれからも成り立つのかどうか、正直不安を抱えています。

こうした中、私もこれまでのようなマンガを紙媒体で出版して、その収入だけで生きていくという道は考えていません。出版については、紙にこだわらず、ウェブコミックも積極的に出版しようと考えていますし、たとえばイベントや学校でのマンガ教室や講演会などマンガを軸とした活動を増やしていきたいと考えています。また、今年はカナダの出版社からの依頼で、シェイクスピアやディケンズなどの古典作品をマンガにする仕事にも取り組んでいます。

日本ほど市場も大きくないうえ、表現上の制約もたっぷり。しかも、デジタル化の波にのまれそうな米国のマンガ市場で生き残るのは楽ではありません。それでも、これからは時代の変化に柔軟に対応しながら、アメリカの子供たちに喜ばれるようなマンガを書き続けていきたいと思います!

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