「タクシーに乗る」とバレる、残念な人の3欠点 「におい、騒音、料金…」あなたは大丈夫?

✎ 1〜 ✎ 43 ✎ 44 ✎ 45 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これまで、タクシー空間を演出する2大キャストである、「運転手さん」と「乗客」が織りなす車内の一流、二流の差について、その高いグローバルな見識を披露してきた、一流の「グローバルエリート」であるこの私。

しかし、ここまでお読みになられた方で、まさか本コラムの結末が、「二流の乗客は自分」であることを白状して終焉を迎えると想像された方が、はたしてひとりでも、いらっしゃったことだろうか。

二流のタクシーの乗客は、やはりこの私

グローバルエリートファンの読者の皆さま、お待たせしました! 待望の「ムーギー・キムのグローバルメールマガジン」が、ついに創刊しました。サンプルは無料でお読みいただくことができます。詳細はこちら

港区から羽田空港までタクシーで向かおうとしていたら、チケットが「成田空港発」であることに気づいてタクシーの中で狼狽をしはじめた私。

「どないしてくれるんや、どないしてくれるんや、あと50分でなんとか成田着いてくれへんかったら、香港の会議に間に合わず、絶対クビや‼ それはアカン、それはアカンのや……はよはよ! はよ行ってくれ~~~‼」と自らの大ポカを棚に上げて、運転手さんに泣きすがる、恥ずかしすぎる私。

おまけに、「ちょっとちょっと、今、高速道路の出口、間違ったでしょ? これ、オタクのミスやからメーター止めてくれるか? いつもは4000円で着く距離なんや。すでに6000円オーバー、時間も2倍くらいかかっとる!」などと車内で狼狽しているのも、この恥ずかしすぎる二流に転落した、グローバルエリートの仕業なのだ。

しかし、この世の中から、私のような二流のタクシー乗客が消滅しないかぎり、この世に太平天国は訪れない。

日常生活の基本であるタクシー車内で、居心地のいい礼節あふれた「一流の密室空間」をつくれないようでは、生活や仕事のすべてに、その人の基本的言動パターンがにじみ出るのは、致し方がない事実なのである。

本コラムを契機に、ひとりでも多くの二流のタクシー乗客が世の中から消えうせ世界平和が実現することを祈念しつつ、シンガポールのボタニックガーデンのカフェから、本コラムを締めさせていただきたい。

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事