まず乗った途端、二流がバレるのが、「とんでもない車内のニオイ」であろう。
タクシーの車内では「ニオイ」や「騒音」に注意する
【1】車内のニオイは乗客も運転手も「要注意」
これは、運転手さんと乗客の「喧嘩両成敗」のことが多い。
長時間の勤務を上がる直前だと、社内を閉めっきりにしていて「さまざまなアカン香り」が閉じ込められるのは、いささかやむをえないかもしれない。
しかし、このニオイに、お客さん側の厚化粧や濃すぎる香水、コロンのにおい、そして密室の中で逃げ場を失ったたばこの残り香がミックスされたとき、この世のものとは思えない「異次元空間の異臭騒動」が起こることは周知のとおりである。
おまけに、いくら生理現象とはいえ、車内で放屁する人がいた場合、「くっせー、くさい‼ この車内くさいですよ、運転手さん!」などと自分のニオイを棚に上げて抗議するのは、「タクシーの三流すぎる風物詩」といえるだろう。
ともあれ、タクシーに乗った途端、一流のタクシーほど、レモングラスかミントのさわやかな香りが適切な温度とともに充満しているものだが、二流のタクシーだと乗客側からも運転手さん側からも「異臭騒動」に発展していくと指摘しておく必要があるだろう。
【2】二流の車内空間は「いつも騒音が絶えない」
次に、タクシーで二流がバレる瞬間が「車内がうるさすぎる」ことだろう。
冒頭であげたような、「景気はどうですか」のほかに「政府の横暴、許せねぇよなぁ!」などといった政治談議や、「運転手さん、前はどんな仕事やってたんだい? よかったら俺、聞くよ!」といった迷惑な「にわか人生相談」など、二流の乗客からの攻勢はとどまることをしらない。
さらに、車内での会話がうるさかったり、携帯電話の声がやかましすぎたりして、運転手さんの運転の妨げになる「三流すぎる乗客」も大量に存在する。
しかし、車内の騒音レベルを二流に転落させるのは乗客だけの問題ではない。
これは私が住むシンガポールなどで顕著なのが、運転手さんから会話を求められ、「どこから来たんだ」「何をやってるんだ」といった世間話から、「シンガポールの国父をみんな尊敬しているなんていうのは、メディアと国がつくりあげた幻想だ‼」といった体制批判まで、とにかく乗客をしんどくさせるのである。
また、大きな声に加え、ラジオの音も最大音量で、もはや何が何だか完全にカオスになっていることが「二流のタクシー空間の二流たるゆえん」であろう。
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