iPhone Xが「記念碑的モデル」といえるワケ 「未来へつながる道」を指し示している
来年発売予定のアップル純正ワイヤレス充電器「AirPower」を用いると最大3デバイスまでのQi対応機器を充電できるようだ。
このためにApple Watch series 3はQi対応に変更。ワイヤレスイヤホンのAirPodsもQi対応充電ケース提供され、3デバイスを同時充電できるようにするという。
ただしワイヤレス充電に対応するためか、iPhone 8、8Plusはそれぞれ前モデルから重量が20グラム/24グラム増加している。
iPhone Xは記念碑的な特別モデル
一方、名前が示すとおり10年目を象徴するiPhone Xは記念碑的な特別モデルとなる。
フレームは剛性が高くグロス仕上げのステンレスを用い、極めて細く仕上げたうえでOLEDを用いることで、前面のほとんどをディスプレーで埋め尽くすデザインを実現した。電極部を折り返しているため、上下左右とも極めて細いベゼルとなっている。
各部品の接合部はシームレスと言えるほど滑らかにつながる高精度の工芸品のように仕上げられているが、一方で高価な製品であることは否めない。256ギガバイトモデルは約13万円。拡張修理保証サービスのApple Careに同時加入すると15万円を越える。
採用するOLEDパネルは5.8インチ。2436×1125画素のディスプレーは、1インチあたり458画素と極めて高精細だ。OLEDには高コントラストや薄く折り曲げ可能などの特徴があるが、輝度や色再現性などに問題を抱えてきた。
今回のディスプレーはそうした点を解消しているとのことで、液晶のRetinaディスプレーと同等の色再現やTrue Toneなどの機能性も実現している。実際、625カンデラという最大輝度はiPhone 7/8シリーズとまったく同一である。
スペック上の画面サイズは大きいが、ベゼルが狭いためサイズ感はiPhone 7に対して若干大きめ程度の印象で、男性であれば手のひらにすっぽりと収まるはずだ。重さも174グラムとiPhone 7Plusよりは軽く、iPhone 8Plusの202グラムに対しては大幅に軽い。
このディスプレーを搭載するため、従来のホームボタンを廃止。Apple Payの呼び出しなどはサイドボタンへと役割を移し、レジュームからの復帰は画面タッチに。そしてホームボタンに相当する操作はタッチパネルを下端から上にフリックするジェスチャーに変更される。
ホームボタンの廃止に伴い指紋認証のTouch IDもなくなるが、その代わりに導入されるのがFace IDだ。Face IDは、赤外線で多数のドットを投影しそれを赤外線センサーで読み取ることで立体形状を読み取り、人の顔を識別する技術。形状を立体的に捉えるこの技術は、マイクロソフトがゲーム機でも活用している。
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